ヨシ原の保全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:32 UTC 版)
鵜殿のヨシ原は動植物が多くいる大型の湿地であったが、1971年(昭和46年)に始まった淀川改修事業によってヨシ原の面積が減少し、外来種が侵入するなど淀川の生物群が危機に直面した。 淀川下流域の治水工事により淀川上流の水位が下がり、過去には年に3、4回冠水していたヨシ原だったが、1984年(昭和59年)を最後に冠水することがなくなり、地下水位低下や高水敷の冠水頻度の減少による干陸化によってヨシ原の減少は進み、1940~50年(昭和20年代)には180ha程度あった干潟が、1998年(平成10年)には50ha程度までに減少した。 1997年(平成9年)に河川法が改定され、その目的に治水・利水に加え環境が含まれ、生態系の保全が法律的に義務付けられたことにより、1996年(平成8年)に河川敷の上流部に揚水ポンプが設置、導水路の開設が行われ、ヨシ原の面積が甲子園球場の18個分まで広がるなど一定の成果が現れている。
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