鳥越発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 15:29 UTC 版)
位置:北緯36度17分50秒 東経136度38分8.5秒 / 北緯36.29722度 東経136.635694度 / 36.29722; 136.635694 (鳥越発電所跡) 白山水力が最後に建設した発電所が鳥越発電所である。手取川上流部の牛首川と支流の下田原川から取水する水路式発電所で、所在地は石川県能美郡鳥越村大字河原山(現・白山市河原山町)。 吉野谷地点と同じ1913年10月に水利権を得た地点に鳥越村仏師ケ野・尾口村鴇ヶ谷の2か所があったが、実際の開発にあたっては2か所を統合した1か所の発電所へと計画変更された。吉野谷発電所の竣工に続いて工事が開始され、1928年(昭和3年)12月14日に竣工、24日付で仮使用認可が下りた。発電設備はボービング製竪軸フランシス水車2台およびブラウン・ボベリ製8000キロボルトアンペア発電機2台からなり、発電所出力は1万3000キロワットであった。 矢作水力との合併後は吉野谷発電所と同様に1942年4月に日本発送電へ出資され、戦後は北陸電力に継承されたが、手取川総合開発事業に基づく牛首川での手取川ダム建設によって再開発されることとなり、1978年(昭和53年)9月に廃止され現存しない。
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