鳥海柵制圧とは? わかりやすく解説

鳥海柵制圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 00:42 UTC 版)

源頼義」の記事における「鳥海柵制圧」の解説

11日官軍安倍軍を追って鳥海柵へと至ったが、すでに安倍氏鳥海柵放棄して本拠地である厨川柵へと退却してしまっていた。柵内には大量美酒残されており、はじめ頼義は毒が盛られているのではと警戒したが、毒見をした結果、その心配は無かったので将兵に酒を振る舞った。これによって官軍士気はますます高まった。頼義は武則に「頼時を討伐してより、鳥海の柵という名をずっと聞いていたが、これまで実物を見ることができずにいた。しかし今日貴殿らの活躍によって初めてここに入ることができた。武則殿よ、今の余の顔色見てどのように感じるか?」と語った武則は「将軍長年わたって皇家御為忠節尽くして来られました。風の中で髪をくしけずりで髪を洗いたかった甲冑お召しになり、官軍率いて苦し征旅続けられました。既に開戦より10余年歳月過ぎておられる天地神仏将軍忠孝助け我が将兵たちは皆、将軍の志に感じ入っております。今、賊軍敗走したことは、これまで溜めていたが堤を切って流れ出したようなものです。私は将軍指揮従っただけです。どうして私に武勲などありましょうか。ところで、将軍のお姿を拝見しますと、白い御髪半ば黒に戻っている様に見えます厨川柵を陥として貞任の首を取ることができれば将軍御髪はきっと漆黒となり、痩せられたお身体ふっくらとなされるのではないでしょうか」と答えた。 これに対して頼義は「貴殿一族郎党率いて羽州から大軍発して来られた。堅牢な甲冑に鋭い太刀持ち、矢礫に立ち向かって陣を破り城を落としてきた。その戦術はまるで石を転がすように見事なものであった。まさにその活躍によって余も皇家忠節遂げることができたのだから、貴殿は戦の功を余に譲ることなどない。しかし、余の白髪黒く戻ってみえるというのは、冗談でも嬉しく思う」と笑ったという。

※この「鳥海柵制圧」の解説は、「源頼義」の解説の一部です。
「鳥海柵制圧」を含む「源頼義」の記事については、「源頼義」の概要を参照ください。

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