高信頼性信号(L5)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 02:25 UTC 版)
「グローバル・ポジショニング・システム ブロックIII」の記事における「高信頼性信号(L5)」の解説
高信頼性信号(Safety of Life)は、L5周波数(1176.45 MHz)で送信される民生用信号である。2009年、WAAS(Wide Area Augmentation System)衛星がL5信号のテスト送信を初めて行った。最初のGPSブロックIIF衛星であるSVN-62は、2010年6月28日以降、L5信号の送信を常続的に行っている。 GPSIIIの制御セグメントの完成の遅れに伴い、L5信号は、次世代GPS運用制御システムの導入スケジュールから切り離された。L5信号を送信できるすべての衛星(2010年5月以降に打ち上げられたすべてのGPS衛星)は、 2014年4月に民間用測位(CNAV)メッセージの試験送信を開始し、2014年12月には空軍による常続的なCNAVアップロードが開始された。L5信号が完全に機能するためには、少なくとも24機の衛星から信号が送信されなければならない。現在のところ、その実現は2024年になると予測されている。 2017年4月18日の時点では、12基の衛星からL5信号が送信されていた。 信号構造の改善による性能の向上 L1やL2C信号よりも高い送信出力(約3 dB、または2倍) 広帯域化による10倍の処理利得 拡散コードの拡大(C/Aコードで用いられているものの10倍) 航空無線運航業務用として世界中で利用可能な周波数帯域を利用 仕様:IS-GPS-705
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