高価格が普及を制限
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/30 02:34 UTC 版)
「データグローブ」の記事における「高価格が普及を制限」の解説
伝統的にデータグローブは、指の曲がりを計るセンサと位置情報などを計るセンサは別々に購入されるなど、高価なものだけが存在した。 データグローブの低価格化の取り組みとして、カメラとコンピュータ・ビジョンを使い、触覚フィードバックを犠牲して、手の3D姿勢と軌道を追跡するものがある。この画像ベースでのデータグローブ(image-based data glove, IBDG)では、手首にカメラを1つと、各指先にはQRコードに似たマークがプリントされた大きなサイコロ状のビジュアルマーカーをそれぞれ取り付け、コンピュータ・ビジョン技術を使用して指先の相対位置を概算する。一度、指先の情報が得られると、各指の関節の位置とを見積るために逆運動学技法を用い、仮想世界での指の運動を再現する。 最初に家庭用として登場したデータグローブの1つは、マテル社のパワーグローブ(Power Glove)であった。これは、Nintendo Entertainment Systemのゲーム用手袋として設計された。それは分解能が低いトラッカーと指の曲げセンサを備え、甲の側にボタンを備えていた(日本ではパックスコーポレーションがファミコン用の汎用コントローラーとして販売。日本では多段階入力に対応した専用ソフトは販売されていない。)。2001年には、Essential Realityが安いゲーム用手袋という同じような狙いのものを作り、現在では「P5 Glove」というPC用の物となっている。しかしゲーマーズの間でもこの周辺装置は普及していない。皮肉なことに専門店では、今では古いパワーグローブがより洗練されたP5 Gloveより高値で販売されている。
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