馬車馬と荷馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 20:33 UTC 版)
中世を通してさまざまな使役馬が利用された。荷馬[要リンク修正](pack horse または "sumpter horse")は器材や所持品の輸送に用いられた.。通常ハクニーと呼ばれた一般的な乗用馬は荷馬として用いることも可能だった。荷馬車馬(英語版)(cart horse)は、交易および農場において、あるいは軍事作戦の一部として、貨物運搬のためにワゴンを引いた。これらの輓用馬(英語版)(draught horse, draft horse)は、現代のそれらと比べるとより小型であった。絵画や考古学的な証拠は、それらががっしりとしているが短躯で、13 - 14ハンド(52 - 56インチ、132 - 142センチメートル)程度、馬あたり500 - 600ポンド(230 - 270キログラム)の荷を引くことができたことを示唆している。4輪ワゴン(four-wheeled wagon)と2輪カート(two-wheeled cart)は、例えばロンドンのうような都市でより一般的で、通常車両のタイプと荷の重さに応じてタンデム(英語版)(tandem、縦列)につながれた2、3または4頭立ての馬で引かれた。イングランドでは12世紀に始まり、カートを引く牛の利用は馬の利用に徐々に取って代わられ、このプロセスは13世紀を通して広がった。この変化が生じたのは、馬で引く輸送が、牛で引く輸送方法よりも早く、より遠くに物品を移動させたためだった。
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