首相演説での聴衆排除
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:09 UTC 版)
「第25回参議院議員通常選挙」の記事における「首相演説での聴衆排除」の解説
7月15日に、北海道札幌市中央区で行われた内閣総理大臣安倍晋三(自由民主党総裁)の応援演説に対し、野次を飛ばした男女2人に対し、北海道警察の警察官が腕を抱えるなどして取り押さえ、演説現場から排除した。北海道警察は「トラブルや犯罪の予防のための措置で対応は適切」と説明。一方、専門家は「今回は明らかに警察の越権行為で許されない」と北海道警察の警備体制に対し批判した。北海道警察は7月16日時点では「公職選挙法に定められた選挙妨害の可能性がある」と述べていたが、7月18日に「事実確認中」と見解を変更している。なお、これについて後日、道内の2つの団体ならびに立憲民主党北海道連は道警に対し、再発防止を申し入れた。また、9月2日には北海道弁護士連合会が声明を発表し、本件の経緯と法的根拠について直ちに調査し結果を公表するように求めている。なお、これを受けて2名が損害賠償を求める訴訟を提起し、2022年3月25日、札幌地方裁判所は「2人の表現の自由が違法に侵害された」として、北海道に計88万円の支払いを命じる判決を下した。 また、同様に滋賀県大津市でも安倍首相の演説に対しヤジを飛ばした男性を、札幌での事案と同じく、警備として配備されていた滋賀県警察の警察官らが男性をその場から排除し、取り囲んで動けなくする場面があった。
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