首振り歩行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 04:34 UTC 版)
ハトは歩行時に首を前後に振りながら歩くことで知られている。この動作はハト科以外の多くの鳥でも見られるが、ハト(特にドバト)は、警戒心が非常に弱く、歩いている状態で身近に見かける機会が多いため、多くの人々から「首を振る鳥」として認知されている。 この首振り歩行は、暗闇や、ベルトコンベア上を逆向きに歩かせたときは行われない。一方、移動する風景を投影するスクリーンを周囲に張り巡らした実験装置の中では歩行しないまま首振りをする。従って、胴体が前進しているときでも頭部だけはなるべく長時間にわたって空間内で静止するよう首を前後させ、視覚情報を安定して得られるように行われているものと考えられている。また、首振りのタイミングは、体重を片脚で支えている間も重心が安定する位置に来るようになっている。それゆえに「安定して歩行するため」という説もある。恐竜の末裔である鳥類の歩行の研究は、まだまだ、謎に満ちている分野であると言える。
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