食用キノコによる食中毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 07:57 UTC 版)
「キノコ中毒」の記事における「食用キノコによる食中毒」の解説
キノコの毒性成分は加熱により分解するものが多く、生食や加熱不充分により食用キノコでも胃腸障害が起きる。発生件数が多いのはマイタケ、ニオウシメジ、といったシアン産生菌、ムラサキシメジ、シメジモドキなどである。また、シイタケ、マツタケもアレルギー性胃腸炎を起こした例があり、特にシイタケでは過剰摂取によるしいたけ皮膚炎、胃腸障害を起こした症例の報告が多い。シイタケは汗をかいて古くなったものを食べるとヒスタミンが増殖して食中毒を引き起こすとされている。 この他に、かつて食用とされていたキノコによる食中毒として2004年に発生したスギヒラタケの急性脳症がある。スギヒラタケは人工透析を受けている腎機能障害のあるヒトが食べると急性脳症により死に至ることがある。また、腎機能障害のないヒトでも発症した事例が確認されている。
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