食偏の終端部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 01:29 UTC 版)
偏の位置にある「食」の下部分は時代・地域によって標準字体のデザインに差異がある。 印刷体(明朝体)のうち『康熙字典』は「𩙿」のように縦画から出た2本の横画とする。一方、日本の新字体・中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表は「飠」のように縦画からの撥ねに点画の形にしている。 なお日本の表外漢字は基本的に康熙字典に従うとされたので康熙字典に従い「𩙿」とするが、「飠」形もいわゆる三部首許容として許容字体とされている。 JIS X 0208では原則としてこの二つの字形の食偏は包摂されるが、「飲」と「飮」のみ選定時の手違いにより分離されて別のコードポイントが与えられてしまっている。UnicodeのCJK統合漢字でも原則として包摂するが、原規格分離規則により「飲」と「飮」は区別されている。 筆記体(楷書)では伝統的に「飠」の様な縦画からの撥ねに点画の形である。 また中国の簡体字は「飠」を「饣」のように簡略化している。
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