風梢将軍
風梢将軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 02:31 UTC 版)
(ふうしょうしょうぐん) 時代:宋・南宋 歴史上の人物が登場しない作品 あらすじ 杭州臨安府。金国との戦火も絶えて久しく、世は泰平を極めていた。しかし、医師の黄文攸(こうぶんゆう)は屋敷を物々しく警備させていた。その黄文攸に呼ばれた、李光遠(りこうえん)。黄文攸は、妖怪に狙われているから武芸者として名高い李に助けて欲しいと頼んできた。 黄文攸の話によると、ひと月ほど前、桐源山に薬草を採りに行った時のこと。1日目は何事もなく過ぎたが2日目、突如現れた虎にくわえられどことも知れぬ洞窟へ連れて行かれる。洞窟の入口には虎がいたため、仕方なく奥へ進むと、良家の息女と思われる若い女が泣いていた。女は湖州の董(とう)と名乗り、彼女もまた虎にさらわれたという。虎は彼女に危害を加えず、胸が苦しいという彼女のために医師である黄文攸を連れてきたようだった。 2人は家へ帰るために、虎を騙す計画を立てる。董の根気強い説得に、虎も承知し、虎は黄文攸の調合した薬を飲み、朦朧としながらも、逃げようとする2人を追って、谷底へ落ちてしまう。直後、黒い小さな蛇が飛び出し、「風梢将軍が仇を討つ。来月の満月の夜に気をつけろ」と叫んだ。 蛇を放り投げ、董を連れて無事に家に帰り着いた黄文攸は、董の家人に感謝され、彼女と婚約する。蛇の仕返しを恐れた黄文攸は李光遠に護衛を頼むが、李は「董家で聞いた話と違う」と言い、黄文攸とは異なった顛末を話し始める。 関連項目 僖宗皇帝
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