類語と変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 15:11 UTC 版)
エヴァンゲリオンのヒットした1995年以降の1996年の時点では、まだ「製作委員会」という用語自体が一般に普及しておらず、幹事的な出資企業以外には別の用語が使われていた。 1996年放映の『セイバーマリオネットJ』および『天空のエスカフローネ』では、幹事的な製作会社以外の出資者を「製作協力」と呼び、「製作協力」としてバンダイビジュアルが紹介されていた。(なお「制作協力」と「製作協力」はアニメ業界では意味が違う。「制作協力」について詳しくはグロス請けを参照。) 1997年には、『ネクスト戦記EHRGEIZ』のオープニング動画では、「製作」 が PROJECT EHRGEIZ としてクレジット紹介された。 1997年にエヴァンゲリオンの映画で「EVA製作委員会」の名前がつかわれた。これが『エヴァンゲリオン』シリーズでは最初の製作委員会の表記であるとされる。翌1998年に映画公開の機動戦艦ナデシコ映画版でも「NADESICO製作委員会」というクレジット表記がされた。 にもかかわらず、『エヴァンゲリオン』や『ナデシコ』の共通のスポンサー企業であるキングレコードや角川書店が主要スポンサーとして提供するテレビアニメでは、これらの映画公開と同時期のテレビアニメ作品では「製作委員会」という表記を用いられず、テレビアニメの製作クレジットでは従来通りに個別の会社名の表示による記法を活用した。 1999年になると、アニメーション制作会社AICに関係する深夜アニメの作品のクレジット表記で、「製作委員会」という表記が出てくる。 1999年にAICがアニメーション制作を担当して放映されたアニメ『トラブルチョコレート』では、テレビ朝日やアニメイトフィルムやエイベックスなどが、「トラブルチョコレート製作委員会」の一員としてクレジット表記された。 また、AIC原作の1999年のアニメ『A.D.POLICE』(テレビアニメ版)では、「製作」が「A.D.POLICE 製作委員会」と表記された。なお、この1999年の『A.D.POLICE』のアニメーション制作は、AICではなく「プラム」という別会社が請け負っている。
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