頻発する不具合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 05:34 UTC 版)
「イギリス鉄道458形電車」の記事における「頻発する不具合」の解説
営業運転が始まってすぐ、458形は深刻な不具合に悩まされた。製造上の品質管理に問題があり、屋根の雨漏りから電気機器の故障まで様々な問題が頻発した。また、連結部分は半永久結合として設計・製造されていたので増解結をしようとすると作業に30分を要したが、運行するサウスウエストは頻繁な増解結を望んでいた。さらに運行プログラムや空調設備が正常に動作しない問題なども起こった。 各種の問題は徐々に改善され2002年頃には運用される編成も増えてきたものの、サウスウエストは長引く改修にしびれを切らし、シーメンス社「デジロ」シリーズを450形電車として2001年に発注していた。450形が2003年から営業運転に投入されると458形はほとんどの運用から外れ、ポーターブルック社に返却され改修工事や機器の交換を受けながら保管されることになった。2005年9月には第1編成と第2編成を併結して「ガトウィック・エクスプレス」に投入したが、信頼性の低さから年末までには運用から外された。 2006年には列車バリアフリー法(RVAR)基準の適用免除措置(バリアフリー法制定前に製造された車両に法の適用を免除したもの)が期限切れとなり、営業運転に使うには車内構造を改良することが必要となった。2007年には改良を行った編成が運用に復帰したが、2010年までの「完全な」基準適合を求められ、2008年から順次全編成が改装を行った。2012年年末には故障発生までの平均時間が17万時間を超えるなど、この頃には信頼性の懸念は払拭されていた。
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