非恐竜類両生爬虫類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 16:09 UTC 版)
「アパラチア大陸」の記事における「非恐竜類両生爬虫類」の解説
エリスデール・フォッシル・サイトはアパラチアの両生爬虫類の動物相をよく保存している。 平滑両生類 の中には、大型ハブロサウルスを含むサイレン類、バトラコサウルス類、サンショウウオ、パリシア、アマガエル類の証拠がある。これらはエオパレオバテスおよびディスコグロッススの代表であり、ヨーロッパの動物相に類似しているが、 (ララミディアでも見られる)ハブロサウルスには高度な固有性があり、白亜紀後期を通じて他の陸塊との交換がなかった事を示唆する。 爬虫類の動物相に関しても高度な固有性がある。有鱗類では、テイウス類プロトテイウスは陸域にのみ属しており、イグアナ類、ドクトカゲ類、およびネクロサウルス類がその地域を代表する。 カメ類の中では、 アドクス、アパロネ、および ボトレミス類がよく発見される。ボトレミス類は特にララミディアのサイトよりもアパラチアのサイトにおいて一般的である。 8つの固有のワニ類の属、ウォードビネスクス、ボットサウルス、デルタスクス、デイノニクス、トラコサウルス 、エオトラコサウルス、レイディオスクス、ボレアロスクス はララミディアでも同様に確立されており、恐らく彼らの海洋横断能力を示唆している。デイノスクス は化石記録上最大のワニであり、恐竜を捕食する、その地域の頂点捕食者の一つだった。それはララミディアでも同じ状況だった が、彼らの食事の大半はカメを含んでいた。しかしながら、ワニたちは機会があればやはり恐竜も食べたと思われる。大型オルニトミムス類の大腿骨にワニの噛み跡が見つかっており、現代のワニのように陸生動物を捕食していた事を示唆する。 ディロサウルス類、特にディロサウルスとヒポサウルスの化石もニュージャージー、アラバマ、サウスカロライナのアパラチアのサイトから発見される。 翼竜の化石はプテラノドンとニクトサウルスが最も一般的であり、ジョージア州、アラバマ およびデラウエア で発見されている。アズダルコ類の化石もテネシーから報告されている。膨大な量の翼竜の標本が西部内陸海路の時代のアパラチアの一部から見つかっている。アパラチアの翼竜はカンザスとテキサスからも発掘されている。プテラノドン類はアパラチアにおいて最も普通的グループで、プテラノドン、ニクトサウルス、ゲオステルンベルギア、ダウンドラコそしてアラモダクティルスの5属が報告されている。アエトダクティルスやキモリオプテルスと命名されたオルニトケイルス類やアンハグエラ類のメンバーも記載されている。巨大アズダルコ類のアランボウルギアニアはテネシーで発見された。 ヘビ類の化石はアパラチアの白亜系からは発見されていない。その年代のヘビ類はララミディアのみで知られる。
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