電灯の普及とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:51 UTC 版)
ガス灯には、煙の臭いがする、および火災の危険性という欠点がある。電灯の発明と配電システムの普及により、屋内用の照明としてのガス灯は、これらの欠点のない電灯に需要を奪われた。第二次世界大戦後の昭和20年代、昭和30年代には電力需要がひっ迫、連日のように停電が続くようになると夜間営業を行う飲食店などがガス灯に切り替える例や、電球入手の困難さから家庭内で使われる卓上のガス灯が販売された時期もあったが、電力が安定すると共に再び電灯が寡占した。 煙の臭いや火災の危険性などの欠点があるガス灯は屋内照明としては廃れていった。屋外では観光や趣のある景観の街灯としての使用がみられる。なお、ガス灯の燃料としての都市ガスの供給設備などのインフラは、調理用や暖房用のガス器具への燃料供給設備としてその後も整備が続けられている。
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