電波修正時計
「標準電波」を受信し、自動的に時刻および、カレンダー修正を行う機能をもつ時計。
電波時計が受信する「標準電波」とは、情報通信研究機構 (独立行政法人) が管理する日本の標準時の電波のこと。日本標準時は 10 万年に 1 秒しか誤差がでない高精度のセシウム原子時計によって作られ、福島局 (周波数 40 kHz) と九州局 (周波数 60 kHz) の送信所から発信されている。両局から発信された電波は日本全国をカバーしている。
なお標準電波では「分」、「時」、「日」、「年」といった時刻情報をコードとして、1 分間毎に分割・配信している。

セイコー電波時計は以下のようなステップにより、受信から時刻表示を行っています。
1.送信所から発信される標準電波を、ウオッチのムーブメントに内蔵してあるアンテナで受信 。
2.受信 IC で受信信号の増幅を行い、アナログからデジタルデータへと受信信号を変換。
3.デジタルデータとなった時刻コードを CPU へ送信。
4.CPU で時刻コードから時刻情報を解析。
5.時刻情報に基づき、時計本体のモーターを使って時刻を自動修正。

標準電波はほぼ 24 時間にわたって常時発信されていますが、電波時計は 1 日中電波を受信し電波によって動き続けているのではありません。1 日に数回、決められた時間に自動受信をし、電波を受信しない時は通常のクオーツウオッチとして、水晶振動子の精度で動きます。
※標準電波は落雷や保守点検等で送信が中断される事があります。詳しくは標準電波を運営・管理する(独)情報通信研究機構日本標準時グループのホームページをご覧ください。
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