雪魚の棲処(ゆきなのすみか)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/26 07:16 UTC 版)
「マヤ (漫画)」の記事における「雪魚の棲処(ゆきなのすみか)」の解説
初出:ふゅーじょんぷろだくと『COMIC BOX』vol.75(1990年) ヒマラヤとおぼしき高山の村が舞台。ナディは隣村で僧侶になるために修行をしており、久し振りに村へ帰ってきた。少女パニは彼との再会を期待しているが、彼女に思いを寄せる少年バダルは、パニがお気に入りの花が咲いている無人寺に彼女を連れて行く。バダルが誤って古井戸に落ちかかると、井戸の底に男性がいるのが判明。布を繋いで垂らすと、大きな魚が上がってきた。魚はバダルたちに「わしがこの世に生まれてきた理由」を知りたいと訴えたため、パニはナディに会わせることとする。魚は、かつて住んでいた海が陸と陸がぶつかって盛り上がった際に、わずかな水と共にこの高山に押し上げられた。そして自分が生まれてきた理由を知るためだけに生き続けてきた、と語った。ナディや村人が自分の生まれた理由をそれぞれ答える様子に、魚は嬉しさを感じ、その様子に村人達も喜ぶ。それでさらに嬉しいと感じた魚は、自分が世界と交流をしたかったと気付く。彼を川に放すべく村人達が総出で運ぶが、魚の命は川を目前に尽きてしまった。やむを得ず死体に火を着けると、おいしそうな匂いが充満し、村人は皆で魚の肉を食べた。「わしは遠くまで行ける」と喜んだ魚の思いを受け止めつつ。
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