降着・失格の規定変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:06 UTC 版)
「2013年の日本競馬」の記事における「降着・失格の規定変更」の解説
降着や失格に関する判断基準や規定が、以下の通り大幅に変更された。海外の競馬主要国が採用している「競走馬がレースで発揮したパフォーマンス(到達順位)を尊重する」観点を重視し、シンプルでわかりやすくしたとしている。 降着は「走行妨害がなかった場合、被害馬が加害馬より先に入線できたかどうか」が判断基準となる。「被害馬が先着できたと判断されれば加害馬は被害馬の後ろに降着、先着できていたとはいえないと判断された場合は到達順位通り」となり、被害馬と加害馬の関係だけで裁決委員が判断する。 失格は「極めて悪質で、他の馬・騎手への危険行為により競走に重大な支障を発生させた」場合に限られ、従来のように「被害馬の騎手が落馬し競走中止」となっただけでは失格とはならない。 加害馬の騎手に対してはより厳格に制裁を科すこととされ、降着や失格の有無にかかわらず騎乗停止などの処分が下されるほか、JRAでは悪質な騎乗を繰り返した騎手について裁定委員会で免許取り消しを検討する場合もある。 従来はすべての着順で変更の可能性がある場合に審議の表示(ランプ点灯等)を行っていたが、新規定では「5位までに入線した馬の着順を変更する可能性がある場合」に限り表示させる。6着以下の入線馬で着順変更の可能性がある場合は審議の表示を行わず、後刻パトロールビデオ等で告知。 上記の規定変更は中央競馬が1月より、地方競馬が4月1日以降順次適用を開始した。
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