阿南医師会中央病院との統合
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「阿南共栄病院」の記事における「阿南医師会中央病院との統合」の解説
平成20年頃には阿南共栄病院・阿南医師会中央病院ともに医師の高齢化と医師不足が進んだ。医師会中央病院においては輪番救急体制の全面維持が困難となり、日によっては阿南市の二次救急指定病院が空白となる。このような状況から、平成21年12月にJA徳島厚生連、阿南市医師会および阿南市は、救急医療をはじめとする地域医療体制の将来的な維持は困難であるとの共通認識のもと、地域医療の在り方や両病院の連携の方策などについて協議や検討を行う「阿南市の地域医療を考える会」を設置。しかし、三者の思惑もあって結論が見いだせない状況が継続。その後、阿南共栄病院の一部施設に耐震化問題が浮上し、両病院とも医師の高齢化と医師不足の問題が深刻化する中で、平成25年3月、阿南医師会が阿南医師会中央病院の資産と経営権等を譲渡する旨の申し入れ。数十回にわたる三者協議の結果、平成25年11月「医療センター設立に向けての覚書」の締結と、医療センター設立に向けた「建設委員会」を設置。 平成26年12月、医療センターの基本理念・基本方針、主要機能、診療科目、病床規模を明記した「基本計画」策定。平成28年3月、医師会からJA徳島厚生連に阿南医師会中央病院の資産および経営権譲渡する旨の「譲渡契約書」締結。平成28年4月1日から阿南医師会中央病院はJA徳島厚生連「阿南中央病院」となる。阿南市は両病院の円滑な統合を図るように調整役を果たし、阿南医療センター施設等整備事業として補助金を交付。徳島県も阿南医療センター整備支援事業として補助金を交付した。 平成31年4月30日、阿南共栄病院、阿南中央病院ともに閉院。 令和元年5月1日、早朝から阿南共栄病院の入院患者を移送し、(旧)阿南中央病院既存棟と東隣に新設した東館で構成される「阿南医療センター」開院。
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