防衛形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 03:50 UTC 版)
防衛はまず国際安全保障の見地から単独防衛、同盟、集団安全保障、中立・相互不可侵に分類される。 単独防衛は独自の防衛力を以って侵略を拒否・抵抗する防衛の方式である。 同盟は自国と特定の外国との軍事的な協力によって侵略を拒否・抵抗する防衛の方式である。 集団安全保障は集団内である国家が侵略を実行した際にその他の諸国が侵略を行った国家に軍事的措置を行うことによって被侵略国を防衛する方式である。 中立・相互不可侵とは単独防衛の方式に近く、あらゆる国際政治的な対立に関わらず、もし侵略行為があれば独自の防衛力を以って防衛する方式である。 防衛はさらに軍事的な見地から防衛線の位置で前方防衛、国境防衛、国土防衛と分かれる。 前方防衛とは敵を求めて国境よりも遠隔地に進み出て、侵略する敵を国土よりも遠隔地にて排除する防衛方式である。遠隔防衛とも言う。現代では公海上において行われる場合が多いため、しばしば海軍力や空軍力によって実行される。 国境防衛は国境において侵略する敵を待ち受けてこれを排除する防衛方式である。しかし国境線に長大な築城を施すことは実践上問題があり、また侵略開始の際に第一線の部隊にはほぼ必ず損害が出るため、国境防衛を達成することは一般的に困難である。 国土防衛は国境を越えて国土に侵略する敵を排除する防衛方式である。国土が戦場になるため、被害が発生しやすい。また国土面積や地形を活用した防御を行いやすい。
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