開発・普及状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:16 UTC 版)
日本国内の風力発電の累計導入量は2021年末時点で2,574基、総設備容量は4,581MWであり、標準的な原発(100万kW前後)4.5基分である。1基あたりの出力を見ると、2006年度以降では設備容量1MW以上の機種が大部分を占めるようになった。主要な風力発電会社は、ユーラスエナジーホールディングス(旧トーメンパワーホールディングス)(東京電力と豊田通商の合弁)、日本風力開発、電源開発、コスモエコパワー(コスモエネルギーホールディングスの子会社)、ガスアンドパワー(大阪ガスの子会社)、クリーンエナジーファクトリーなどである。 近年では日本の企業や研究機関により日本の環境に適した風車の研究開発も活発に行われており、海外機の独擅場であった2MW以上の大型機についても、国産機の開発が進んでいた。風力発電設備の大部分は輸入品であるが、2017年度の国産機の割合は設備容量ベースで31%、基数ベースでも31%と向上しつつあったが、海外メーカーとの度重なる特許紛争や日本の地理的な環境に起因した洋上風力発電市場拡大の遅れから2019年までに三菱重工業、日本製鋼所、日立製作所などの国産大手風力発電機メーカーはすべて撤退している。 2020年2月にJE Windが陸上大型及び洋上風力発電機の国際型式認証を取得したことにより日本の風力発電機メーカーを存続させた。
※この「開発・普及状況」の解説は、「日本の風力発電」の解説の一部です。
「開発・普及状況」を含む「日本の風力発電」の記事については、「日本の風力発電」の概要を参照ください。
- 開発・普及状況のページへのリンク