開局まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 22:53 UTC 版)
この地域全体の電波の変遷は岡山県・香川県の放送を参照 この地域のうち宮脇町地区は海側である北方向以外を山に囲まれているため、海を隔てて障害物の無い岡山県金甲山送信所の電波を受信する世帯が多くあった。ただ1970年頃、まだ岡山県金甲山は放送対象地域の外であり、地元局であるRNC西日本放送の送信所は五色台青峰送信所に存在していたため、高松市周辺で西日本放送を視聴するためには五色台にアンテナを向ける必要があった。しかし宮脇町や栗林地区から五色台までは峰山と呼ばれる石清尾山塊(石清尾山、稲荷山など)が障害となって良好な受信が困難な環境にあった。それに対しNHKの場合、東・西・南を石清尾山塊に囲まれている宮脇町地区では北の海側にアンテナを向けることで金甲山送信所からNHK岡山放送局が良好に受信できたが、地元局であるNHK高松放送局を受信するには稲荷山が障害となり前田山を良好には受信できなかった。そこでそれらを解消する目的で1971年12月21日、石清尾山とは反対側の稲荷山にこの中継局が開局した。なおRNCは同時に栗林南中継局も開局している。 その後香川・岡山の放送対象地域は統合され両県のテレビ局とも親局場所を統一することになった。これにより1986年9月17日にRNC五色台青峰送信所は岡山県玉野市の金甲山送信所へ移転したため、この地域から送信所までの障害物は無くなり良好な電波を受信できるようになった。RNCをはじめとする民放は香川・岡山とも同じ放送対象地域としているため金甲山を受信すれば西日本放送を含めた全局受信でき、この中継局のうちRNCの存在意義は無くなったが、NHKの場合は金甲山を受信するとどうしても地元局にはならないため、アナログ放送終了までサテライト局として金甲山受信世帯にNHK高松を視聴させていた。 ところがデジタル放送ではこのような地域向けに金甲山送信所内に北讃岐中継局が新たに設置され、この地域からの受信はその金甲山もしくは距離の近い前田山の受信に一本化されるため、この中継局にデジタル局は置局はされず2011年7月24日を以って廃止される。
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