開催地予測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 07:21 UTC 版)
「2020年夏季オリンピックの開催地選考」の記事における「開催地予測」の解説
GamesBids と Around the Rings の2つのサイトは、オリンピック招致に関する専門サイトとして国際的にも有名であり、IOC委員の一部も利用しているため、影響力を持ったサイトとなっている。定期的に招致レースの状況などをふまえて各都市を 0 から 100 あるいは 0 から 110 の数値で開催地を予測し、開催地に選ばれる可能性が高い都市ほど数値が高くなっている。過去の大会でも開催都市を事前に予測して的中させている実績がある。これらの数値を GamesBids では BidIndex、Around the Rings では Power Index と呼ぶ。 開催地予測数値立候補都市BidIndexPowerIndex イスタンブール 61.96 (61.78) 78 (73) 東京 62.31 (61.07) 78 (77) マドリード 56.49 (57.29) 72 (73) ドーハ - (53.08) - (63) バクー - (43.66) - (61) 上記の数値は、BidIndex・Power Index ともに2013年5月27日時点(括弧内は2013年3月1日時点)のもので、2つのサイトを比較した際、東京とイスタンブールが首位を争っている状況が見て取れる。また、2位とそれほど差が無い3番手にマドリードが付け、次いで4番手のドーハを挟んでバクーは大きく遅れをとっている状況となっている。この数値が発表されたあとに行われた IOC による1次選考では、この数値のランキングと同様に上位3都市が通過している。 ATR の1次選考後の分析では、東京は全体的に現状維持か改善傾向が見られるが、Public Support の項目においては6点から4点に下げた。この項目は政府と住民のコミットメントを測る項目であり、東京が選考に残る上で最大の問題点は、国民のオリンピック誘致に向ける熱意が低いことである。マドリードは計画内容を IOC の専門家から絶賛されたために得点を上げたが、同時に経済危機への懸念も言及された(ただしこの項目は元々低かったので点を下げることはなかった)。イスタンブールは同時開催のできない UEFA EURO 2020 の開催予定地に立候補した事等を理由に得点を下げた。 これらの数値は招致レースの状況を詳細に精査した上で定期的に更新される。
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