開催の手続き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 23:30 UTC 版)
「シャンパーニュの大市」の記事における「開催の手続き」の解説
平原に位置するトロア、バール=シュル=オーブ、ラニー、プロヴァンの4都市で1回あたり40~50日間、年6回持ち回りで市を開いた。 1月 - ラニー 3月 - バール=シュル=オーブ 5月 - プロヴァン北部 7月 - トロア(夏の市) 9月 - プロヴァン南部 11月 - トロア(冬の市) 上記のように市はほぼ1年を通じて行われていた。上述の遠隔地商人だけではなく、地元小売商、行商人も参加していた。大規模であったので祭事的な側面もあり、大道芸人、見世物師、売春婦、物乞いなども現われ、近在の一般住人も購入に訪れるなど、にぎやかなものであった。 次のような順序で市が開かれた。 「織物の市」→「皮の市」→「ハカリの市(香辛料や油、紡ぎなど秤で量を計って売るものの他、家畜、刃物、雑貨類など多岐にわたる)」 たとえば、毛織物商人たちは次の絹織物商人たちが取引を開始する前に売買の清算をしておく習慣があった。両替商が到着すると、参加商人たちの片付け、外国貨幣の両替、清算などが済まされ、ひとつの市が終わる。次の開催都市に移動する者もあれば、母国に引き上げる者もいた。決済用の基準貨幣にはプロヴィノア貨(またはプロヴァン貨)が用いられ、両替商は4週間にわたり母国の通貨に両替をする人々のために滞在した。市が閉じたあとでも、支払いをすませていない者のために15日間の調整期間があった。
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