長期試験採油
【英】: long-term production test
試掘井により油・ガス層が発見されると、その層の産出能力、油・ガス層の初期圧力、産出物の性状などを知るため、試油・試ガスが行われる。普通、この種の産出試験において実際に一つの対象層から生産を継続する時間は比較的長い場合でも 1 ~ 2 日間程度である。このため、産出試験結果の解析、産出物や坑底試料の分析などにより油田評価のためのデータの多くが入手されるが、自然の水押しの有無や含水率の挙動予測といった排油機構および産出挙動については必然的に不確実性が残ってしまう。このような不確実性ゆえに油田の開発移行を決めかねるとき、または将来の産出挙動予測の精度を上げる必要があると判断されるとき、数カ月もしくはそれ以上の期間にわたって産出試験を実施することがあり、これを長期試験採油と呼んでいる。生産が長期に及ぶため、原油を処理・貯蔵のうえ出荷することになるので、見掛け上は臨時施設を使った生産操業と同様である。 |

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