長・利とは? わかりやすく解説

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長利

読み方:ナガトシ(nagatoshi)

所在 岡山県岡山市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒703-8223  岡山県岡山市中区長利

長利

名字 読み方
長利おさり
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

長利

読み方
長利おさり
長利ちょうり
長利ながとし
長利ながり

長利

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/12 23:25 UTC 版)

長利
大字
北緯34度40分29.71秒 東経134度0分0.82秒 / 北緯34.6749194度 東経134.0002278度 / 34.6749194; 134.0002278座標: 北緯34度40分29.71秒 東経134度0分0.82秒 / 北緯34.6749194度 東経134.0002278度 / 34.6749194; 134.0002278
座標位置:財田23号橋
都道府県  岡山県
市町村 岡山市
行政区 中区 (岡山市)
人口情報(令和4年5月)
 人口 361 人
 世帯数 169 世帯
郵便番号 703-8223
市外局番 086
ナンバープレート 岡山
ポータル 日本の町・字
ポータル 岡山県
プロジェクト 日本の町・字
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長利(ながとし)は、岡山県岡山市中区にある大字郵便番号は703-8223[1]

地理

百間川と芥子山に挟まれた場所に位置しており、下、米田、中川町、目黒町に隣接する。かつては百間川が流れていたが、改修により流れが変わったことで現在は地内を流れていない。

河川

歴史

江戸時代、百間川が造られるとその影響で庄内川(祇園用水)上流域の宍甘、宿、南方、藤井、鉄、北方では排水が悪くなり、豪雨の際には洪水に悩まされることは明らかであった[3]。しかし城下を守るためには庄内川上流域で多少冠水の被害があったとしても仕方がないとして百間川が造られた[3]。岡山藩はその対策として川の掘り替えや洪水の際の年貢減免を考慮したものの、解決には至らなかった[3]。その一方で下流域の長利、中川、益野の3村では用水の末端となったことで水不足に悩まされることとなる[3]。上流の村では悪水を流すべく叶田、流田樋という悪水路を作っていたが、下流の3村は水不足の際はその水路から水を供給するよう要求した[3]文政6年(1823年)の水不足の際に下流3村はこの樋を開けるべく7月25日鳶口半棒を手に交渉を行った[3]。最終的に妥協案として川の水が上流域の村々を一巡した後にはその水路を用いて給水を行う取り決めがなされることとなった[3]。この取り決めでは大雨が降った際、ある程度悪水が引くまでは排水をよくするために下流3村が取水を行わないということになった[3]。上流の村は大雨の際に下流の村の者が規定を無視して悪水路から水を引き込み、村が冠水することを防ぐために水番をやっていた[3]天保7年(1836年)6月、規定を無視して水を引き込んだ長利村の者を水番に出ていた南方村の藤四郎が問い詰めた[3]。しかし反対に藤四郎は川に投げ込まれてしまい、上流域と下流域の諍いは更に大きなものとなった[3]

明治に入り、1889年(明治22年)6月に長利村は四御神、神下、下、長岡、土田、乙多見、米田の7村と合併し、上道郡財田村となる[4][5][6]

1911年(明治44年)には西大寺鉄道の延伸に伴い当地に駅が設けられたが、1962年(昭和37年)、同線の廃止に伴い廃駅となっている[4]

年表

  • 1889年(明治22年)6月 - 四御神、神下、下、長岡、土田、乙多見、米田の7村と合併し、財田村(のちに財田町)の大字となる[4][5]
  • 1954年(昭和29年)4月1日 - 財田町が岡山市に編入され、岡山市の大字となる[5]
  • 2009年(平成21年)4月1日 - 岡山市が政令指定都市に移行したことで岡山市中区の大字となる[7]

世帯数と人口

2022年(令和4年)5月時点の世帯数と人口は以下の通りである[8]

世帯数 人口
長利 169世帯 361人

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]

小学校 中学校
長利 岡山市立財田小学校 岡山市立竜操中学校

交通

鉄道

西日本旅客鉄道赤穂線が地内を通過するが、駅は存在しない。東岡山駅に近いことから同駅を利用して通勤、通学するものが多い[4]。かつては西大寺鉄道線長利駅が所在した[4]

道路

脚注

  1. ^ 岡山県 岡山市中区 長利の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2025年9月12日閲覧。
  2. ^ 庄内川流域浸水実績図”. 岡山市. 2025年9月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 岡山県上道郡古都村史』1958年。doi:10.11501/2992682https://doi.org/10.11501/29926822025年9月12日閲覧 
  4. ^ a b c d e 岡山市の地名』1989年。doi:10.11501/13197908https://doi.org/10.11501/131979082025年9月12日閲覧 
  5. ^ a b c 岡山地名事典』1974年。doi:10.11501/12191527https://doi.org/10.11501/121915272025年9月12日閲覧 
  6. ^ 岡山県市町村合併誌 総編』1960年。doi:10.11501/3030504https://doi.org/10.11501/30305042025年9月12日閲覧 
  7. ^ 岡山市のプロフィール 沿革”. 岡山市. 2025年9月10日閲覧。
  8. ^ 岡山市統計月報”. 岡山市. 2025年9月13日閲覧。
  9. ^ 別表第1(第3条関係)”. 岡山市. 2025年9月13日閲覧。

長利

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/30 06:19 UTC 版)

三政の紊乱」の記事における「長利」の解説

還穀は初め困窮した農民救済しようと施行され無利息制度だったが、その後常平倉担当しながら、元穀に耗穀という利子付けようになった。還穀を返す時に付ける耗穀は、初めは春から秋までの6か月の間に2割(20%年利40%)であり、李氏朝鮮後期には6か月に1割(年利20%)だった。このような耗穀は元穀の消耗分を勘案して策定され今日比べ多少高利だったが苛酷な程度ではなかった。しかし官吏腐敗すると、貧し農民春窮期に還穀を得にくくなったし、それにより還穀の利子高くなっていった結局春に借りて秋に返すが、借りた穀物半分以上利子で払うようになったこのように6か月利率が5割(50%)を越す時に長利(장리)と呼び、主に米が対象だったから長利米という言葉使われた。

※この「長利」の解説は、「三政の紊乱」の解説の一部です。
「長利」を含む「三政の紊乱」の記事については、「三政の紊乱」の概要を参照ください。

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