鍋島光茂の指示書とは? わかりやすく解説

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鍋島光茂の指示書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 22:41 UTC 版)

鍋島焼」の記事における「鍋島光茂の指示書」の解説

鍋島焼歴史を語る際にしばしば引き合い出される史料として鍋島宗家伝来した有田皿山代官相渡手頭写』(ありたさらやまだいかんへあいわたしてがしらうつし)という文書がある。これは1693年元禄6年)、2代藩主鍋島光茂皿山代官与えた手頭(指示書)である。現存する文書はその写しであるが、盛期鍋島焼関わる数少ない公的史料として重視されている。この『手頭』は近年皿山藩窯)の活動低調であるとして、以下のように厳し注文をつけており、藩の皿山対する高い関心が伺われる。 近年皿山製品が「毎年同じものにて珍しからず候」、つまり作風マンネリ化しているので「当世逢い候やう」、もっと現代風の製品作るように求めている。 最近製品納期が遅れ、「間に合はず緩かせのやうに相成る儀」が目立つので、そのようなとがないよう戒めている。 「脇山の諸細工人大河内細工所みだりに出入致さざる様」、つまり伊万里焼の他の窯の職人たちが大川内藩窯みだりに立ち入らないように求めている。 他の窯の製品でも斬新なデザインのものがあれば、これを取り入れるように指示している。 献上用の製品余りものや、不出来製品は、藩庁年寄進物役と相談の上割り捨てるよう指示している。 以上のように、佐賀藩としては藩窯製品の質を常に高く保ち不良品世に出さないことを方針とし、技術漏洩を防ぐため、藩内の他窯の職人といえどもみだりに藩窯出入りすることを禁じていたことが分かる

※この「鍋島光茂の指示書」の解説は、「鍋島焼」の解説の一部です。
「鍋島光茂の指示書」を含む「鍋島焼」の記事については、「鍋島焼」の概要を参照ください。

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