錬金術の成果
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磁器の製法の再発見(ヨーロッパ、18世紀) ヨーロッパでは磁器を中国・日本から輸入しており非常に高価な物だった。それをヨーロッパで生産する方法を再発見したのは錬金術師である。ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世が錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに研究を命じ、ベトガーは1709年に白磁の製造に成功した。 蒸留の技術(中東、紀元前2世紀頃) アランビック蒸留器の発明(ジャービル・イブン=ハイヤーンが考案したとされる)とそれによる高純度アルコールの精製、さらに天然物からの成分単離は化学分析、化学工業への道を開いた。日本では江戸時代にランビキの名で使用された。 火薬の発明(中国、7 - 10世紀頃) 中国の煉丹術師の道士が仙丹の製作中、硫黄と硝酸、木炭を混合して偶然発明したといわれる。のちに西洋に伝わる。 硝酸、硫酸、塩酸、王水の発明(中東、8 - 9世紀頃) 緑礬や明礬などの硫酸塩鉱物と硝石を混合、蒸留して硝酸を得た。錬金術師ジャービル・イブン=ハイヤーンは、緑礬や明礬などの硫酸塩鉱物を乾留して硫酸を得、硫酸と食塩を混合して塩酸を得、塩酸と硝酸を混合して王水を得た。
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