金城突出部東部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 15:47 UTC 版)
金城突出部右肩部には第3師団と第5師団が配置されていた。第3師団は、指形稜線西側から登大里(등대리)までの金城川北方を防御しており、第22、23連隊を前線に配置して第18連隊を予備とした。第5師団は、陽地村(양지촌)-舊垈(구대)-後洞(후동)-748高地を結ぶ北漢江西岸と東岸を防御しており、西岸に第35連隊、東岸に第36連隊を配置し、第27連隊は予備としていた。 韓国軍2個師団の正面には第60軍、第21軍(1個師欠、第33師配属)、第68軍第605団で編成された東集団があった。松實里(송실리)-龍湖洞(송실리)間を攻撃して地域西側の韓国軍を殲滅後、攻撃を拡大して金城川橋梁と浦口及び金城-華川間の道路を確保し、韓国軍の反撃と増援を遮断する任務を与えられていた。 7月13日午後9時、第3師団に砲撃を集中させた後、第3師団左第一線の第22連隊第3大隊正面を2個大隊で攻撃する一方で、第23連隊には中規模から大規模の兵力で牽制攻撃させ、第5師団左側背の金城突出部に兵力を浸透させて第23連隊の後方を遮断した。砲撃と奇襲攻撃によって第22連隊第3大隊は有線及び無線が途絶した状態で陣地を突破され、主要高地である485高地を失った。夜間、第22連隊は、左側の第2大隊が孤立した状態で陣地を維持していたが、右側の第3大隊は通信と砲兵支援が途絶えると連隊指揮所に向かって分散撤退し始めた。第23連隊でも後方に浸透した部隊によって連隊指揮所が襲撃されるなど、連隊後方は混乱に陥った。同時に前方では中共軍は前哨線を通過し、第23連隊左側の第1大隊主抵抗線を攻撃した後、連隊右側の第3大隊を圧迫した。
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