野生のラスボスが現れた!とは? わかりやすく解説

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野生のラスボスが現れた!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/16 07:06 UTC 版)

野生のラスボスが現れた!
ジャンル ダーク・ファンタジー[1]
小説
著者 炎頭
イラスト YahaKo
出版社 アース・スター エンターテイメント
掲載サイト 小説家になろう
レーベル アース・スターノベル
連載期間 2015年10月1日 - 2017年6月3日
刊行期間 2016年2月15日 - 2019年4月15日
巻数 全9巻
漫画:野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王
原作・原案など 炎頭・YahaKo(原作)
漫画 葉月翼
出版社 アース・スター エンターテイメント
掲載サイト コミック アース・スター
レーベル アース・スター コミックス
発表期間 2017年6月8日 -
巻数 既刊11巻(2025年11月12日現在)
アニメ
原作 炎頭
監督 ほりうちゆうや
シリーズ構成 筆安一幸
キャラクターデザイン 海老澤舞子
音楽 TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
アニメーション制作 ワオワールド
製作 野生のラスボスが現れた!製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2025年10月4日 -
ゲーム:野生のラスボスが現れた!〜黒翼のサバイバー〜
ゲームジャンル アクションカジュアル
対応機種 Nintendo SwitchPlayStation 5
PlayStation 4Steam
発売元 サンソフト
プレイ人数 1人
発売日 2025年10月5日
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメゲーム
ポータル ライトノベル漫画アニメゲーム

野生のラスボスが現れた!』(やせいのラスボスがあらわれた)は、炎頭による日本ライトノベル小説投稿サイト小説家になろう」にて2015年10月1日から2017年6月3日まで連載された[2]。2016年2月から2019年4月まで、アース・スターノベルアース・スター エンターテイメント)にて書籍化されている[3][4]。イラスト担当はYahaKo。シリーズ累計発行部数は160万部を突破している[1]

メディアミックスとして、葉月翼によるコミカライズ『野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王』が『コミック アース・スター』(同社)にて2017年6月7日より連載中[5]。2025年10月よりテレビアニメが放送中で[6]、同月にはゲーム版も発売されている[7]

あらすじ

オンラインRPG『エクスゲートオンライン』において、初めて全世界を支配下に置くなど無双を重ねたプレイヤーキャラクター「ルファス・マファール」。しかしゲームのマンネリ化を防ぎたい運営側の思惑などもあり、ライバル勢力との戦いを経て最終的に亜空間に封印された(という設定)。ところがルファスを操るプレイヤー(「俺」)の画面に現れた「創世神アロヴィナス」が「新たな役割を与える」という。それに同意した「俺」は、どういうわけか200年後の『エクスゲートオンライン』世界(ミズガルズ)に飛ばされただけでなく、自身のキャラクターであるルファスと一体化してしまった。

かつての自身の部下である「覇道十二星天」や、戦争で対立した「七英雄」の動向などが気になるルファスは、諸国を巡り十二星天を連れ戻す旅に出る。しかしその過程で、人類と対立し世界を支配下に置こうとする「魔神族」との争いに巻き込まれていく。

登場人物

声の項はテレビアニメの声優。

主要人物

ルファス・マファール
声 - 小清水亜美[8]小野賢章(俺)
本作の主人公。外見は十代後半に見える女性。通常は白翼になる天翼族の中にあって禁忌の黒翼を持って生まれた異端者で世界のバグ。天力と異なるマナとの相性が悪い通常の天翼族と異なり、ルファスはマナとの親和性も高く、もはや天翼族ではない進化した第8の新種族となっている。このためマナを用いる魔法と天力を用いる天法の両方を操れる事が使用条件である転移術式「エクスゲート」も難なく使いこなす。ミズガルズでは、冷酷残忍で戦を好み敵対者には容赦しない話の通じない恐怖の権化という風に認識されているが、敵対者に容赦しない戦闘狂という面こそ事実ではあるものの、本質的には大らかで味方には甘く、脳筋気味で策を弄すより力業で突破するのを好み、意外にお調子者なアホの子の一面があり為政者としてはポンコツ気味であるというのが本来の姿。
 『エクスゲートオンライン』のプレイヤー「俺」が操るプレイヤーキャラクターだったが、ゲーム中に「創世神アロヴィナス」の問いに答えたらどういうわけか現実となった世界「ミズガルズ」のゲーム時代より更に200年後となるレーヴァティン国へと勇者召喚され、しかも「俺」の意識がルファスに乗り移ってしまっていた。元々ゲーム中では最強クラスの実力を誇る「黒翼の覇王」の異名を持つプレイヤーだった上、転生後はミズガルズ全体でキャラクター達のレベルが衰退してしまっていたため、同世界では(一部の例外を除き)ほぼ無双状態となっており、これを能天気に喜んだ「俺」はこの世界を見て回る目的で旅に出た。
実はこの世界はゲームが現実化したのではなく、あくまでミズガルズは別次元に存在する現実世界であり、そのミズガルズで200年前に起きた出来事を地球でゲームストーリーとして可能な限り再現したものが『エクスゲートオンライン』であったという事実がディーナの説明で判明。プレイヤー「俺」の友人だった七英雄達も、地球でディーナが近しい容姿のキャラを操作するプレイヤー達を意識誘導して七英雄の能力や行動を再現し、脚本通りに動くよう仕向けていた存在だった。
ミズガルズに存在する本物の七英雄達のうち、ベネトナシュを除く六人がかつて友人だったルファスの統治へ反乱したのは女神に操られて引き起こされた事だった。「女神の脚本」から逸脱し、自分の管理を壊す脅威となったルファスを排除しようと、女神自らの手で彼らの意識を操作しての行動であり、この頃ディーナと二人で女神の管理から脱する計画を立案していたルファスは、後手に回って詰みとなった事を悟って今を逃れてこの先の未来でどうにかするため封印されたように敗北演出して次元の狭間に時間停止させた本体を隠蔽。魂の欠片を女神の目の届かない地球の日本に放ち、どこかの夫婦の赤子にそれが宿る事でアバター(プレイヤーである「俺」)が誕生。地球の人間として記憶を失った状態で生まれて人生を送っていた。その後エクスゲートオンラインを見て、記憶が無いながらもかつての世界を感じて引き寄せられたアバターの「俺」はプレイヤーとなり、無意識下で自分自身をキャラデザしてかつての歴史を追体験することでミズガルズの知識を得て、ディーナ演じるゲームアバター「創世神アロヴィナス」の質問に答えて200年後のミズガルズに帰還したというのが真実だった[9]
本来はスキル「先を往くもの」でレベル限界を突破[10]している超越者だが、この世界に帰還した彼女は召喚時に女神の介入を受けて意識に蓋がされており[11]、自分はレベル限界の1000でありゲームの強さのままだと感じさせることで本来の出力を出せないようにされていた[12]。だが女神の企みを察していたディーナによってこの介入は利用されていて、ルファス自身のアバターが蓋に選ばれるよう誘導されており、世界を旅して回るうちに記憶が呼び覚まされて蓋が機能しなくなるように画策されていた。
ディーナ
声 - 薄井友里[8]
本作のヒロイン。ルファスの参謀。元々はゲームで拠点「天空塔マファール」を建造した際に適当に配置した人型オブジェで、ルファス自身もその存在を半ば忘れていた。エクスゲートの術による転移を使いこなし、200年後のミズガルズの知識に乏しいルファスをサポートしている。
しばらく行動する間に自分がただの参謀などではなく、全く正体不明の存在であるとルファスに露見。その際に、自分は『エクスゲートオンライン』で新規実装予定だった新種族「ハーフエルフ」を使っているレベル1000のテストプレイヤーであり、人型オブジェの設定を利用して成り代わった存在だと明かした。しかしその後も七曜「ウェヌス」として行動していたりなどただのテストプレイヤーでは説明が付かない行動が多く、その正体はテストプレイヤーなどではなく女神のアバターもしくは女神の配下ではないかとルファスは睨んでいた。
その正体は女神のアバターとして人間とエルフの間に生まれた存在。女神と同じ容姿・同じ人格・同じ記憶を持って誕生し、二人の外見上の違いは毛先の先まで青色(ディーナ)か金色(アロヴィナス)かくらいでしかない。女神のアバターにだけ許された数々のチートな固有スキルを保有。他の十二星がチート級に強い反則技を所持しているのとは異なり、本当に不正ツールを使用している状態。
当初は自分はアバターであり女神と同一の存在だと考えており、両親の愛を受けながらもそれに特に有難みも感じず、成長した後は両親に何も言わず故郷の村を捨てて女神の代行者として世界を巡っていた。だがその旅の中でルファスの存在を知り、彼女を危険視したディーナは建国に合わせて潜入。思考誘導でルファス含めたすべての者に己の存在が気付かれないようにする一方で、万が一の際のために「参謀である」という偽の記憶も作って全員を欺き、まるでオブジェのようにマファール塔に溶け込む事でルファスを間近で観察するという離れ業をやってのけていた。だがルファスとメグレズと行っていた東のエルフの集落が伝染病によって壊滅しそうだという話を聞いた際に、それが自分の故郷の事であると気づいて動揺し気配を気取られて存在が発覚。しかしルファスはディーナを捕らえるでもなく、病の治療に使うためのエリクサーまで持たせて解放された。動揺を抱えたままエクスゲートで転移したディーナは、出た先が自分の故郷であることに気付き未練を振り払うために約100年ぶりに帰郷。だがそこで寿命によりこの世を去った母の事と、病で変わり果てた姿の父と村人達を見て立ち尽くしてしまう。そんな時に、女神の代行者が人の胎より生まれたという事実は不都合であるという女神の判断により、村を消し去るべく災害級魔物であるエンペラーバーサクスコーピオンが差し向けられる。村を守ろうとこれに立ち向かったディーナだが、力があっても使い方がなっていなかった彼女では村を守り切れず、窮地をルファスに救われた。その事の感謝と、両親の愛情を受けて育ち故郷や両親を愛しく思う自分はもはや女神とは別人であるとはっきりと認識したことで、アバターから一人の少女「ディーナ」へと変わる。これ以降覇道十三星オフューカスとしてルファスに仕え、共に打倒女神を誓って未来への計画を練り、女神に察知されないよう動いていた。彼女の存在を知るのは、ルファスを除けばタウルスとパルテノスとアクアリウスのみであるが、彼らとてディーナの名を知っているわけではなく、オフューカスという顔すら知らない十三人目がいるという事をかろうじて知っているだけと徹底的に影に徹していた。ルファスが居なくなった後の世界では、魔神族七曜の一人「ウェヌス」として人類が絶滅しないよう魔神族をコントロールしたりなど、認識操作の力を用いて暗躍していた。ゲームでの人型オブジェは徹底的に背景に徹していた彼女を象徴する存在として配置されていた。
女神打倒のためにディーナが行っていた行動は、主であるルファスにアバターの作り方を教える。反乱の際に七英雄側の味方として振る舞い、メグレズが封印魔法を使おうとしたタイミングに合わせてエクスゲートを被せて次元の狭間の亜空間に主を逃す[13]。この時の戦いに参加していたクルスを選んで記憶と認識を操作し、200年後に勇者ではなくルファスを間違えて召喚するよう仕込んでからどこかの国に仕官するよう行動を誘導して逃がす。ミズガルズと地球をエクスゲートで行き来しながら、地球で株式会社ニエンテを設立してエクスゲートオンラインを運営。認識操作の力を用いて大人気ゲームへと仕立てられたエクスゲートオンラインに引き寄せられてきたアバター「俺」にミズガルズの情報を与えつつ、女神が干渉してきたのが確認された所でディーナがそれに被せるように演じたゲームアバター「創世神アロヴィナス」のエクスゲートで魂の欠片(コピーされた記憶と人格もろとも)を「俺」の身体から抜き取り、封印されていた本体に戻す。その後、ルファスの参謀を名乗って同行しつつわざと疑われるように尻尾を出し、徐々に女神への不信感を募らせてルファスの覚醒を進める。またそれとなく誘導して十二星の回収も進める。潜入していた魔神族内で派手に動き、追い出される理由を作る事で違和感なく監視の目から逃れ自由になる。女神に操られたポルクスの行動に合わせてルファスの元から離脱することで、女神にはスパイだと発覚するのを恐れて逃げたように見せかけて味方だと誤認させる。追い詰められた女神が監視をミズガルズに集中させる隙を突いて地球へとルファスらと共に移動し、監視の目が届かない地球ですべての真相を伝えるなど、あらゆるものを欺いて計画を進めてきた。だがそんな彼女でも、ルファスがアバターを作る際に性別を男にする等ということはさすがに予想できなかった。

覇道十二星天

12の星座を冠する(本当は13)覇王ルファス・マファールの忠実な臣下たち。ゲームでは従魔ユニットという扱いで再現されていた。彼女が封印されてから200年の間に世界中に散っており、各々の考えで好き勝手に活動している。レオンのようにかつての主であったルファスの支配を拒んで契約を破棄することで野生に戻った者もいる。

アリエス
声 - 首藤志奈
覇道十二星天の一人。「牡羊」の座を与えられた世にも珍しい「虹色羊」という希少モンスター。人化を習得しているがルファス(俺)の気まぐれで「男の娘」属性を与えられてしまったため、性別は男だが見た目は愛らしい少女にしか見えない。マルスにそそのかされて裏切り者メグレズの統治するスヴェル国を攻撃していたが、ルファスと再会したことで本来の役割を思い出し侵攻を停止。以後は従者としてルファスらと行動を共にする。元々が生産用の従魔(本来は希少な羊毛を採取するための超弱小モンスター)であるため、その戦闘力は十二星天の中では下から数えたほうが早い[14]
リーブラ
声 - 東城日沙子
覇道十二星天の一人。「天秤」の座を与えられたメイド型ゴーレム。かつてルファスと七英雄のパーティーが攻略した「女神の聖域」最強の門番たる「選定の天秤」を討伐して手に入れたレア素材から製造されたミズガルズ最強のゴーレム。七英雄ミザールが製造してその後ルファスへと贈られた。門番が使用していた防御力無視・固定貫通ダメージ99999を誇るインチキ固有スキル「ブラキウム」を継承しており、ルファス曰く「殲滅力だけなら十二星天最強」と言う程の力を誇っている。ルファスの墓(という設定)である「黒翼の王墓」を守っており、幾多の冒険者を排除し続けてきたが、200年を経過するうちに体がボロボロになっていた。
動力として天力と魔力を極限まで圧縮した宝石を組み込んだ試作型のエクスゲート生成機関を搭載しており、身軽な外見からは想像できないほどの大量の武器や弾薬を所有している。ゴーレムであるために製作時のレベルから変化することは無いが、姉妹機である量産型リーブラの残骸からルファスが製作した新武装「アストライア」と合体する事で、レベルアップとは違う形でパワーアップを果たしてますます強力になった。
アイゴケロス
声 - 内田直哉
「覇道十二星天」の「山羊」の称号を持つロード・デーモン。
パルテノス
声 - かないみか
かつて「覇道十二星天」の「乙女」の座を与えられていた人間。「乙女」の座は後継者のウィルゴに譲って引退している。回復と支援天法の達人。直接の戦闘力は十二星最弱クラスだが、一瞬の間さえあれば最高位の支援術であろうが四つ同時に行使出来るというバッファーとしてチートクラスの存在。戦闘では彼女に時間を与えれば与えるほど味方が強化されていく。
元々は「女神の聖域」で女神に仕えていた一族で、原初の人類「アイネイアース」を祖とするアイネイアース家の当主だった。当時の彼女は神の代行者という地位に多大な自負と驕りを抱いていて、女神こそが絶対の正義でありその代行者たる自分は他とは違う、世界は女神の愛で包まれ皆幸せに暮らしていると妄信していた。だがルファスと出会い、彼女に外界を見ろと連れ出されて嘆きと悲しみに満ちた世界の現状を目の当たりにしてその驕りと妄信は崩れさった。その後は十二星としてルファスに仕え、女神について多くの事を彼女へ伝えた。ルファスが居なくなった後、復活することを知らされていた彼女は能力を駆使して人間の限界を超えた200年という時を待ち続けたが、ルファス復活の1年前に木の実を喉に詰まらせて死亡。その後は亡霊となり、生前の老婆の姿と違うかつての若かりし頃の姿となってこの世に留まっていた。
ウィルゴ
現「乙女」の座に就いた最新の十二星。パルテノスの義理の孫である天翼族の娘。天翼族としても白すぎる「純白の翼」を持つ。明るく優しい性格で、十二星やルファスにとっては妹分のような存在としてとても可愛がられている。赤子の頃から後継者としてパルテノスに育てられているが、どうしてそういう状況になったのかや出自などについては不明。レベルは300台であり、十二星としてはまだまだ弱いがこの時代としては破格の高レベル者。得意技はマナを消失させる「ヴィンデミ・アトリックス」で、祖母から受け継いだ技。ルファス達との旅の中で出会った南十字瀬衣と心を通わせ、互いに想い合うようになる。
レオン
覇道十二星天の一人。「獅子」の座を与えられた紅蓮の体毛を持つ獣人。かつて吸血姫、竜王、魔神王と並んで四強と数えられた獅子王。個体としては十二星天最強の存在で、本性を現した際は全長150メートルを越える巨体の獅子となる。最強の魔物と呼ばれていたが、ルファスに負けて軍門に降った。そういう経歴なため、十二星天の中では彼女への忠誠心が薄い異端児だった。心の中ではリベンジを望んでおり、ルファスが封印された際に契約を破棄した。そのため、軍門に降って下がっていたレベルが1000に戻っている。現在は七英雄ベネトナシュと戦争を行っている。

七英雄

かつて『エクスゲートオンライン』においてルファスと戦争を演じた7人のキャラクター。うち4名は既に亡くなっているが、3名は長命種のため存命している。本来はプレイヤーキャラクターなのだが、200年後の世界においてはNPC化している。と「俺」は考えていたが、実際は彼らこそが本物の七英雄であり、ゲームの七英雄はよく似た別人であった。かつてルファスと冒険者として共に戦い友情を交わし合った仲間だったが、女神によって意識を操作され敵に回った。

メグレズ
声 - 前野智昭
七英雄の一人で、魔法大国であるスヴェル国の王。賢王。ただ、魔神王との戦いにおいて呪われてしまった影響で、ルファスと戦った200年前に比べると大幅に能力が弱体化している。200年前の戦いが終わった後に憑き物が落ちたように正気に戻り、どうしてルファスを討とうと思ったのか分からないと自分の行いを激しく後悔していた。その後他の七英雄達と共にルファスに代わって魔神王との戦いに挑むが、その力の前に敗れて人族は滅亡一歩手前まで追い込まれてしまった。
アリオト
声 - 武内駿輔
かつてのルファスの仲間たち「七英雄」の一人。剣王。
メラク
声 - 平川大輔
かつてのルファスの仲間たち「七英雄」の一人「天空王メラク」。
ベネトナシュ
声 - 明坂聡美
七英雄の一人で「吸血姫」と呼ばれる七英雄最強かつ最大の問題児。ルファスが台頭してくる前は人類最強を誇っており、彼女の10倍以上にも及ぶ数の魔物・魔神族・人間を殺戮したという歴史上最多の殺戮記録保持者。プライドがとても高く、かつて自分を負かしたルファスの事を強くライバル視して自らの手で殺したがっている。ベネトナシュのみ他の英雄と違って弱体化しておらず、それどころか200年前より更に強くなっている。

勇者一行

南十字瀬衣
声 - 堀江瞬
召喚失敗で覇王ルファスを復活させてしてしまったレーヴァティン国が、魔神族とルファスを倒すべく再度の儀式を行って地球より召喚した勇者。勉強も運動もやや平均を上回る程度に熟し、顔もそれなりだが中の上くらいという平凡を絵に描いたような少年。不幸にも国からの旅立ちの日に、門前で行われたルファスと魔神王の戦いを目の当たりにしてしまい、この世界の頂点たる者達の異常なインフレ具合に勇者としての活躍をすぐに諦めた。だが自分にもまだ出来る事があるはずと独自の行動をとり、ルファス達との和解の道を開いた。かつて警察官だった父親を尊敬していたが、その父親が冤罪事件を引き起こしてしまった事から、銃口を向ける先を間違えてはならないという強い信念を抱いている。

魔神族

人類の天敵。人を害さずにはいられない本能を持つため、決して相容れない存在とされていた。実は純粋な生物ではなく、ミズガルズでの「悪役」となるべく女神によって人類へと放たれた攻撃魔法がその正体。魔法生物であるため、魔神族は死ぬと肉体はマナに解けて大気中に溶けて消える。女神からは自分の魔法で生成される唯の人形だと認識されている。だが実際には個の感情や人格を持ち、人を害す本能と女神に逆らえないという点を除けば他の生物と変わらない存在だった。

マルス
声 - 入野自由
魔神王配下の7人の将軍格「七曜」の一人「火」のマルス。七英雄の命を狙い、アリエスを支配下に置きスヴェル国(メグレズ)を滅ぼそうとしたが、ルファスにあっさりと倒された。
魔神王オルム
声 - 速水奨
ゲームではラスボスとして設定されていた存在。強大な力を誇り、レベルカンストしたパーティーで挑むように作られたボスだった。
この世界の本物の魔神王オルムは、規格外の超越者たるルファスとまともに戦えるほどの力を持っていたため、彼女を欠いた状態で戦いに臨んだ七英雄達は敗北を喫した。彼は魔神族達が魔法生物である事や女神の意思に逆らえない事を知っていた。その正体は魔神族ではなく、神の代行者として彼らを管理するため地上に配置された龍の一体である月龍だった。女神に呪縛された魔神族たちの未来を変えるため、裏でディーナと通じて打倒女神の計画に参加していた。ルファス復活を受けて、現在の彼女の状態を見るためにレーヴァティン国へと姿を現し一戦交えた。
ユピテル
声 - 松岡禎丞
魔神王配下の7人の将軍格の魔神族、「七曜」の一人「木」のユピテル。

既刊一覧

小説

漫画

テレビアニメ

2024年8月に「Anime NYC 2024」にて制作が発表され[33]、2025年10月よりTOKYO MXほかにて放送中[6]

スタッフ

  • 原作 - 炎頭[8]
  • 原作イラスト・キャラクター原案 - YahaKo[8]
  • コミカライズ - 葉月翼[8]
  • 監督 - ほりうちゆうや[8]
  • シリーズ構成 - 筆安一幸[8]
  • キャラクターデザイン - 海老澤舞子[8]
  • モンスター・サブキャラクターデザイン - 小林多加志[8]
  • プロップ・サブキャラクターデザイン - 上野翔太[8]
  • 美術監督 - 安田ゆかり[1]
  • 美術設定 - 近藤由美子、安田ゆかり
  • 色彩設計 - 小日置知子[1]
  • 撮影監督 - 寺本憲正[1]
  • 3Dディレクター - 張暉、桂直也
  • 編集 - 小口理菜[1]
  • 音響監督 - 久保宗一郎[1]
  • 音響効果 - 西村睦弘
  • 音響制作 - 東北新社[1]
  • 音楽 - TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND[1]
  • 音楽制作 - NBCUniversal EnterTainment Japan
  • 音楽プロデューサー - 村上貴志
  • チーフプロデューサー - 日野亮、椿喬祇
  • プロデューサー - 村上貴志、丹羽昌宏、筋野茂樹、山岡勇輝、松村尚、松井優子、大貫佑介、小澤文啓
  • アニメーションプロデューサー - 青木清光
  • アニメーション制作 - ワオワールド[8]
  • 製作 - 野生のラスボスが現れた!製作委員会

主題歌

「レベルを上げて物理で殴る」[34]
岸田教団&THE明星ロケッツによるオープニングテーマ。作詞・作曲は岸田、編曲は岸田教団&THE明星ロケッツ。
「ミギヒダリ」[34]
長瀬有花によるエンディングテーマ。作詞・作曲はmeiyo、編曲は下村亮介

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 初放送日
第1話 野生のラスボスが現れた! 筆安一幸 ほりうちゆうや ほりうちゆうや
  • 佐々木敏子
  • 中村統子
  • 上野泰寛
  • 大倉香春
  • 北原安鶴紗
  • 海老澤舞子
  • 小林多加志
  • 三浦貴弘
  • 水谷麻美子
  • 中村統子
  • 上野翔太
2025年
10月4日
第2話 スヴェル国へやってきた! 林映辰
  • Qki
  • 大久保歩美
  • 上野翔太
上野翔太 10月11日
第3話 アリエスが攻めてきた!
  • ほりうちゆうや
  • プリッチア
久保博志
  • 佐々木敏子
  • 上野泰寛
  • 工藤公聖
  • 大倉香春
  • 朴昌焕
  • 水谷麻美子
  • 上野翔太
10月18日
第4話 裏で糸を引いていた! 土田駿
  • 水谷麻美子
  • 上野泰寛
  • 大倉香春
  • 朴昌焕
  • Yousik zang
  • Sungryeol Lee
  • Hyungsik Jang
  • Hyomin Kim
水谷麻美子 10月25日
第5話 野生の温泉が現れた! 村上桃子 久保博志 林映辰
  • Lee Mi-young
  • Kim Hee-jeong
  • Kim Ki-yeop
  • Cho Eun-kyung
  • Ko Yu-il
中村統子 11月1日
第6話 天秤のリーブラが現れた! なかの✭陽 三木尚貴
  • 廣中美佳
  • 玉里栄二
  • 松下純子
  • 暁・火鳥動画制作集団
  • 拾月動画
  • 上野翔太
  • 水谷麻美子
  • 朴昌焕
11月8日
第7話 救世主……だった! 笹野恵 久保博志 ほりうちゆうや
  • ユ・スンヒ
  • キム・ジョンバム
  • キム・ギョンホ
  • カン・ミエ
  • キム・ミンソプ
  • 中村統子
  • 佐々木敏子
  • 三浦貴弘
  • 水谷麻美子
11月15日
第8話 ちょ―5%―マジか!?だった 竹之内和久 林映辰
  • Lee Mi-young
  • Kim Hee-jeong
  • Kim Ki-yeop
  • Cho Eun-kyung
  • Ko Yu-il
  • 中村統子
  • 佐々木敏子
  • 水谷麻美子
  • 上野翔太
  • 三浦貴弘
  • 朴昌焕
 

放送局

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[6]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [35] 備考
2025年10月4日 - 土曜 22:30 - 23:00 TOKYO MX 東京都
2025年10月5日 - 日曜 23:00 - 23:30 BS朝日 日本全域 製作参加 / BS/BS4K放送 / 『アニメA』枠
2025年10月6日 - 月曜 2:24 - 2:52(日曜深夜) 関西テレビ 近畿広域圏 製作参加
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[6]
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2025年9月27日 土曜 22:30 更新 地上波1週間先行・見放題独占配信

コンピュータゲーム

野生のラスボスが現れた!〜黒翼のサバイバー〜』のタイトルで、2025年10月5日にSUNSOFTより発売された[7]Nintendo SwitchPlayStation 5PlayStation 4Steamに対応。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 秋アニメ『野生のラスボスが現れた!』横長キービジュアル&PV第3弾解禁! 追加声優に速水奨さん・入野自由さん・松岡禎丞さん・堀江瞬さん発表、コメント公開」『アニメイトタイムズ』2025年9月12日。2025年10月5日閲覧。
  2. ^ 野生のラスボスが現れた! - 小説家になろう 2025年10月3日閲覧。
  3. ^ a b 野生のラスボスが現れた! 1”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  4. ^ a b 野生のラスボスが現れた! 9”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  5. ^ アース・スターノベル刊『野生のラスボスが現れた!』のコミカライズ連載が本日より開始 俺は美しき女傑となって目覚める」『ラノベニュースオンライン』Days、2017年6月7日。2025年10月5日閲覧。
  6. ^ a b c d On Air”. TVアニメ『野生のラスボスが現れた!』公式サイト. 2025年10月4日閲覧。
  7. ^ a b 『野生のラスボスが現れた!』が初のゲーム化、10月5日より順次発売。個性豊かな必殺スキルで群がる敵を一掃するアクションに。“早口あらすじ解説つき”ではじめてでも安心」『ファミ通.com』KADOKAWA Game Linkage、2025年10月5日。2025年10月5日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k Staff・Cast”. TVアニメ『野生のラスボスが現れた!』公式サイト. 2025年10月4日閲覧。
  9. ^ 魂の欠片が回収されて用が済んだアバターは、その後も何も知らないまま普通の人生を歩んで行った模様。
  10. ^ レベル4000以上
  11. ^ この介入とは、扱いやすい平和ボケした弱者をルファスに宿らせて本体の意識を封じる事による弱体化で、この蓋に選ばれたのが「俺」
  12. ^ そのためレーヴァティン国で対峙した魔神王からは、かつてのルファスとは比べ物にならないほど弱くなっていると断じられた。
  13. ^ この時ルファスはノリノリでラスボスロールを楽しんでいた
  14. ^ ルファスの趣味で過剰なまでのドーピングアイテムを注がれて育成されたとはいえ、他の戦闘向きのステータスやスキルを持つ者達に比べて元が弱すぎるため。それでも弱体化した世界では国を滅ぼせるほどの力であった。
  15. ^ 野生のラスボスが現れた! 2”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  16. ^ 野生のラスボスが現れた! 3”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  17. ^ 野生のラスボスが現れた! 4”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  18. ^ 野生のラスボスが現れた! 5”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  19. ^ 野生のラスボスが現れた! 6”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  20. ^ 野生のラスボスが現れた! 7”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  21. ^ 野生のラスボスが現れた! 8”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  22. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王①”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  23. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王②”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  24. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王③”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  25. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王④”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  26. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑤”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  27. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑥”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  28. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑦”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  29. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑧”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  30. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑨”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  31. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑩”. アース・スター エンターテイメント. 2025年10月3日閲覧。
  32. ^ 野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王⑪”. アース・スター エンターテイメント. 2025年11月12日閲覧。
  33. ^ 「野生のラスボスが現れた!」TVアニメ化!自キャラに憑依した主人公描くファンタジー”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年8月24日). 2025年10月3日閲覧。
  34. ^ a b Music”. TVアニメ『野生のラスボスが現れた!』公式サイト. 2025年10月4日閲覧。
  35. ^ テレビ放送対象地域の出典:

外部リンク




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