重衡 (能)とは? わかりやすく解説

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重衡 (能)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:49 UTC 版)

重衡(しげひら)は、平家物語における平重衡南都焼討に取材した能楽作品。東大寺興福寺など奈良の寺社を焼き払い仏徒を殺戮した己の罪深さにおののき、仏敵に堕ちた身でありながら仏の救いを求める重衡の苦悩と業を描いた修羅能。成立は室町時代観世元雅作と伝えられている[注釈 1]


注釈

  1. ^ 世阿弥の芸談を記した『申楽談儀』に、「重衡」の作品名や詞章の引用があることから、世阿弥が(監修など)何らかの形で関わったと考えられている[1][2]
  2. ^ おんしんびょうどう。「自分に害をなす者と、自分に愛を示す者とを差別せず、平等にみる」という仏教語[5]

出典

  1. ^ a b 「550年ぶり幻の能上演 来月橋の会 世阿弥時代の「重衡」」、朝日新聞1983年11月19日付夕刊(東京本社版)、10頁
  2. ^ a b 小林・西・羽田 2012, p. 415.
  3. ^ 多川 2018, p. 55.
  4. ^ 多川 2018, p. 55-56.
  5. ^ 怨親平等(おんしんびょうどう)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2019年10月4日閲覧。
  6. ^ a b 「五重塔バックに幽玄の世界 興福寺で宿敵・重衡の能 / 奈良」、朝日新聞1999年10月3日付朝刊(大阪本社版)、29頁
  7. ^ 「平重衡供養の「塔影能」上演 奈良・興福寺」、読売新聞1999年10月3日付朝刊(大阪本社版)、30頁
  8. ^ a b 多川 2018, p. 56.


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