重袿(袿姿)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 06:08 UTC 版)
下には肌小袖・単・緋袴(ひのはかま)を着て、帯で結ぶことなく普通の袿を何枚も重ねて羽織った姿を呼ぶ。重ねる枚数に当初は規定はなく、『栄花物語(巻第二十四)』によると後一条天皇の頃には二十枚重ねた例もあったが、当時でもこれは度が過ぎた着方であり、平安時代末期からは奢侈の関係で五枚重ねが適当とされた。しかし、晴れの日の優雅さに重ね袿は欠かさせないものであったため、守られない時もあり定着するのに時間を要した。 鎌倉時代になると、五枚重ねの取り合わせを「五衣(いつつぎぬ)」と呼ぶようになった。
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