酸性雨問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 15:12 UTC 版)
酸性雨とは、広義には酸性化した雨とガスとエアロゾル(気体中に浮遊する微粒子)のことで、雨だけに限っていえば自然の川や湖水の水素イオン指数が5.6以下の場合をいう。これは、大気中に濃度350ppm程度含まれる二酸化炭素(CO2)が溶け込んだ川や湖水が炭酸化してpH値が5.6程度になるからである。酸性雨の原因物質は、硫黄酸化物(SOx)と窒素酸化物(NOx)である。この中ではNOxは光化学スモッグの原因物質でもある。酸性雨原因物質の発生源は、火山などの自然発生源と、発電所や工場、自動車などの人為発生源がある。2000年に公刊された定方後掲書によれば、公刊当時の日本においては、桜島などの火山からの発生量が全体の50パーセント近くを占めていたが、同時期の中国では、人為発生源のものからのものが大部分であった。
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