砂漠化問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 15:12 UTC 版)
詳細は「中国の砂漠化問題」を参照 2000年公刊された定方後掲書によれば、同年代における中国の最も深刻な環境問題は、酸性雨問題と砂漠化の問題であった。同書においては、1980年代の北京の万里の長城の内側の緑の世界に対して、長城の外側には緑がほとんど無い土色の世界が広がっていたと書かれている。その後においても、遊牧地の開墾、樹木の輸出や農作物の増産などが原因で砂漠化が深刻化している。国家林業局の発表によると、現在中国の30省、889の県で合計174万平方キロメートルの砂漠が広がり、これは中国国内の18パーセントに当たるとしている。砂漠化が進むことにより、中国では日本円で毎年4,500億円もの経済損失と計算されている。この砂漠化により黄砂が年々悪化し、中国国内や韓国、海を渡った日本にまで被害を及ぼしている主要因と見られている。近年では日本と協力して砂漠を緑化する試みが行われている。しかし、放牧地として利用されてきた「砂漠」を農耕の観点から緑化している、との批判がモンゴル人研究者から出ている。
※この「砂漠化問題」の解説は、「中国の環境問題」の解説の一部です。
「砂漠化問題」を含む「中国の環境問題」の記事については、「中国の環境問題」の概要を参照ください。
- 砂漠化問題のページへのリンク