配備と使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/16 06:32 UTC 版)
ナポレオン戦争の初期に、イギリス海軍によってノックガンが500挺購入された。しかし戦闘中にこの銃を使おうという試みは、速やかに設計上の問題を明らかにした。7本の銃身全てをいちどきに発射することで起こる反動は考えられていた以上のものであり、しばしば銃を撃った兵員は肩を痛めるか骨折した。またいずれにせよこの銃は非常に照準や操作がしにくいものだった。さらにその上、士官達はこの銃の飛ばす火花が、周囲の帆布や索具に燃え移る恐れがあった事から、この銃を戦闘中に出すのを嫌った。 より小型軽量なバージョンが量産された。これは銃の射程を短縮したが、水兵にとって快適に射撃するには反動が相変わらず強力だった。イギリス海軍によって幾つかのモデルが購入され、1804年に軍備から外された。 ヨーク・キャッスル博物館の兵器ギャラリーでは幾つかの現存品を見ることができ、アメリカの国立銃器博物館やチャールストン博物館、イギリスの王立武具博物館ではハリウッド製の模造銃が展示されている。
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