配備と所属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/09 07:50 UTC 版)
海上事前集積船は、インド洋のディエゴガルシア島に第2海上事前集積船隊(Maritime Prepositioning ships squadRON-2、MPSRON-2)、西太平洋のグアム島とサイパン島に第3海上事前集積船隊(MPSRON-3)の2つの船隊に配属されている。第1海上事前集積船隊(MPSRON-1)は2012年に解隊した。残った2つのMPSRONの用船数は計10隻となり、以前の16隻から大幅に縮小された。 これらの船舶は非武装であり、軍事海上輸送コマンド(Military Sealift Command、MSC)の管理下にあり、統合軍の1つで兵站・物資輸送を担当する輸送軍(USTRANSCOM)により指揮される。積載物資はアメリカ海兵隊向けの重装備物資が主であるが、これらの船舶の運用はアメリカ海軍を通じ、民間会社が委託を受けて運航している。各船には25-30人程度の民間乗組員によって運航され、これとは別に3-15人程度の整備員によって装備が使用可能な状態に維持される。 各MPSRONは特定の母港を持たず、各港を巡回することが多い。MPSRON-2はペルシア湾内のバーレーンやUAEのジュベル・アリなどの港とインド洋のディエゴガルシア島を巡回して、MPSRON-3はグアム島やサイパン島と沖縄、韓国、タイを巡回している。 また各MPSRONには対応する海兵部隊があり、MPSRON-2はカリフォルニア州の第7海兵遠征旅団(7MEB)、MPSRON-3はハワイ州の第1海兵遠征旅団(1MEB)が組となっているが必ずこれらの部隊が装備を使用すると決められている訳ではない。
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