都営地下鉄大江戸線との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 17:02 UTC 版)
「山手トンネル」の記事における「都営地下鉄大江戸線との関係」の解説
大江戸線は山手トンネル着工前に開業したが、現在は一部区間で並行している。この区間では、下部に大江戸線の単線トンネル2本、上部に山手トンネル2本と、4本のシールドトンネルが並ぶ。また並行区間にある中井駅・東中野駅・中野坂上駅は駅建設時に道路部分も同時建設しており、この区間は開削工法の箱形トンネルであるため、山手トンネルを走行する車からも容易に判別できる。駅部では、山手トンネル両方向の間の部分(中央分離帯に相当する部分)に、下部の大江戸線ホームと上部の改札階を結ぶエスカレーターやエレベーターが設置されている。エスカレーターからは、山手トンネルに相当する高さに、階高が高い部分があることを確認できる。 難関だったのは、中野坂上交差点エリアの工事。上に丸ノ内線、下に大江戸線、その隙間は20m、直径約13mのシールドマシンは使えず、トンネルの高さ12mを、上側2mに丸ノ内線、下側6mに大江戸線、丸ノ内線への影響(地盤沈下)を防ぐ為に、丸ノ内線を支える為に周辺の地盤を強化し、丸ノ内線の下部に鉄骨を横に敷きその鉄骨を鋼の杭で大江戸線を避けて埋め込み支える繊細な工事が手掘りに依り行われた後、重機を使って行った。その距離は60mに及び、この工事の完成まで10年掛かった。
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