進行管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/15 03:18 UTC 版)
オペラ、バレエ、演劇、コンサートなどの種別により詳細は異なるが、それぞれにおいて進行に関する舞台監督の専門性が一番発揮される場面である。仕込み中の照明、音響、大道具などの作業の指示、段取りについての基本は種別が違ってもそう変わらない。オペラ、演劇を中心とした、台本があるものでは、サウンドチェック、場当たり、ゲネラルプローベ、リハーサル等をはじめとして、基本的には台本と演出の指示に忠実にしたがって、舞台上において上演するにあたり支障が出ないよう最大限の努力につとめることが主な仕事である(ただし音楽が入らない演劇や、PAを伴わないオペラ、バレエなどの場合は通常サウンドチェックを段取りとして組まない)。一方、コンサートなどで基本資料として曲目表のみしかない場合、コンサートを専門とする舞台監督は曲目表とは別に、緞帳キッカケ、照明、音響、大道具の転換などへのキュー、出演者の出、ハケなどを盛り込み、進行表を作成する場合が多く、それを元に本番においての進行を管理をする。演劇などの場合に比べ、出演するミュージシャン、出演者を事前のリハーサルで長期に渡って拘束することが難しいため、事前の短いリハーサル期間で必要な段取りを組まなければならない場合が多く、スタジオを使ってのリハーサル中は非常に多忙を極める。他、オペラ、バレエを専門とする舞台監督の場合、リハーサル、本番の進行に於いて、古典の演目についての造詣が必要である。新作以外はある程度、慣習化されたキッカケがあるためであり、曲(譜面)にしたがっての照明キュー、吊り物操作など、専門性が発揮される場面でもある。オーケストラが入る場合のオペラ、バレエ公演などは、基本的に指揮者(または副指揮者)に従うのが通常であるが、オーケストラが入らない場合の公演などは、音響への曲のテンポの変更指示なども舞台監督の範疇に入る場合がある。
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