連作『フランスの港』
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「クロード・ジョセフ・ヴェルネ」の記事における「連作『フランスの港』」の解説
詳細は「フランスの港」を参照 1753年3月、およそ20年のローマ滞在を終えてフランスに帰国し、同年8月23日に入会資格作品『日没の風景』によって、風景と海景色の画家として正会員に認定された。同年9月に国王ルイ15世から注文を受け、連作『フランスの港』に取りかかった。この連作はルイ15世の治世下において最大規模の注文であり、フランスの産業や軍事を示す教育的な内容を持つものであった。 ヴェルネは旅行による身体上の負担に悩まされ、また多くの港を独創性を失わずに制作し続けることに苦しんだ。『フランスの港』シリーズの制作について、画家の自由な創作を制約するものであると危惧する声もあった。ヴェルネ自身もこのようなことを告白しており、結局は計画半ばで『フランスの港』を中断してしまった。当初の予定ではフランスの主要な20の港を描くことになっていたが、ヴェルネは10年の歳月をかけて10の港を15点のタブローに仕上げて終了とした。 『マルセイユ港の入口』1754年 『トロンペット城からのボルドーの眺め』1759年 『ラ・ロシェル港の眺め』1762年
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