造語の周知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 15:36 UTC 版)
「のび太・ジャイアン症候群」の記事における「造語の周知」の解説
1997年、造語の提唱者である司馬は日本人には馴染み深い『ドラえもん』の登場人物に典型的なADHDの症状がみられることから、「のび太・ジャイアン症候群」という愛称を付けてADHDを日本に紹介をした。具体的には、短気で怒りっぽく乱暴な児童を「ジャイアン型」、引っ込み思案で自信がなく、自己主張ができない児童を「のび太型」に分類している。また、『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版 (DSM-IV) では、のび太・ジャイアン症候群、すなわちADHDを、行動障害に分類しているが、その診断基準を分かりやすいように言い換えも行っている。 司馬の著書である『のび太・ジャイアン症候群』が発表された当時には、この用語が雑誌や新聞などのマスコミでも取り上げられたほか、司馬以外の研究者によっても「のび太・ジャイアン症候群」と冠した講演会が開催されたこともあり、ADHDの認知度向上に貢献した。2005年には、山崎雅保や白井由佳といった識者の見解を紹介しながら毎日新聞で「のび太・ジャイアン症候群」に関する特集が組まれたこともあった。
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