退潮から破綻へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 11:14 UTC 版)
「SNK (1978年設立の企業)」の記事における「退潮から破綻へ」の解説
2000年に入ると、複雑化しすぎた対戦格闘ゲームは底の見えない低迷期となっていた。しかし、エス・エヌ・ケイ自体が全盛期の成功ノウハウに頼って対戦格闘ゲームに傾注し過ぎ、それに開発リソースの大半を特化させていたため急な方針転換がかなわず、加えて先述した多角化経営が災いし、経営状態が悪化。特に、家庭用ゲーム機の失敗と、ネオジオワールドの不調が及ぼした影響は、取り返しのつかない状態になっていた。 プレイステーションやセガサターン、ドリームキャストにも「真説サムライスピリッツ 武士道烈伝」「ATHENA ~Awakening from the ordinary life~」「クーデルカ」「COOL COOL TOON」等、RPGやアドベンチャー、リズムゲームをリリースしたものの、どれも大ヒットには結びつかず状況は改善しなかった。 パチスロメーカーのアルゼ(現・ユニバーサルエンターテインメント)の子会社となり、資本注入を受けて一度は急場を凌いだものの、その後も経営環境の悪化に歯止めがかからず、アルゼ主導による経営再建も、エス・エヌ・ケイとアルゼの足並みの不一致もあって、従業員が混乱に陥る状態になり、結果として不調のまま暗礁に乗り上げてしまう。同時期には、ネオジオ専門誌としてエス・エヌ・ケイの話題を専門的に取り上げる雑誌であった芸文社の『ネオジオフリーク』が2000年12月号をもって休刊した他、本社を東京都江東区有明へ移転し、従業員を約700名削減した。
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