迷惑の受身
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/07 04:18 UTC 版)
「雨に降られた」「子供に泣かれた」「南側にビルを建てられた」などがあり、特に前2例のように自動詞の受身形も可能である。 ただし自動詞としては、「に」で示されるもの以外に明らかな動作主が存在するような(もともと受身的な性格をもつ)動詞は使えない。例えば「*夜に明けられた」や「*南側にビルに建たれた」は不可能である。文法用語では、元の主語(「雨」「子供」)が意志をもって行うことができる(またはそのように考えられる)動詞が非能格動詞、元の主語(「夜」「ビル」)が意志をもつとは考えられない動詞が非対格動詞に当たる。 また直接受身では、「誰々に」を「誰々によって」と言い換えることができるが、迷惑の受身では一般にこの言い換えはできない。 インドネシア語、マレー語、スワヒリ語に類似の受動態がある。
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