近縁のキノコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 08:28 UTC 版)
マイタケと同属の菌に日本固有種でマイタケより発生時期が10日ほど早く、色が白または黄白色のシロマイタケ Grifola albicans Imaz.が知られている。肉質がマイタケよりももろく、歯切れはよくない。またかつては同じGrifola属とされていたが今日は別属に分類されている菌に、次の2種が知られている。 トンビマイタケ Meripilus giganteus (Pers.: Fr.) Karst. はミズナラなどのナラ類に多いマイタケに対してブナに寄生することが多い。子実体はマイタケ型ではあるが半円形の大型の傘を広げる。成熟するにつれて硬くなる傾向があるが、秋田県では乾燥した成菌をきりたんぽの出汁としてよく利用する。 チョレイマイタケはブナ林、ミズナラ林或いはこれらの伐採跡地の地下10cm程の所に宿主の根に沿って固い菌核を形成し、ここから、あるいは宿主から直接マイタケ型の子実体を生じる。この菌核は猪苓と呼ばれ日本薬局方に収録されている生薬である。 また、これらと近縁ではないがトンビマイタケによく似た子実体を形成する菌にミヤマトンビマイタケ科 Bondarzewiaceae に属し広葉樹の材につくオオミヤマトンビマイタケ Bondarzewia berkeleyi (Fr.) Bond. et Sing. と針葉樹の材につくミヤマトンビマイタケ Bondarzewia montana (Quel.) Sing.がある。これらは成熟して硬くなる前の幼菌の時期に食用になる。
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