軌道の形状を指定する要素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 14:08 UTC 版)
「軌道要素」の記事における「軌道の形状を指定する要素」の解説
軌道長半径 (Semimajor axis) ( a {\displaystyle a} ) 楕円軌道において長軸の長さの半分である。放物線軌道では無限大、双曲線軌道ではマイナスになってしまうので使用できない。このため彗星では別のパラメータを使用する。 軌道短半径 (Semiminor axis) ( b {\displaystyle b} ) 楕円軌道において短軸の長さの半分である。あまり使用されない。 近点距離 (Periapsis) ( q {\displaystyle q} ) 重力源となる天体の重心と軌道が最も接近する位置(近点)との距離。太陽を周回する天体においては近日点距離、地球を周回する天体では近地点距離となる。 遠点距離 (Ap(o)apsis) ( Q {\displaystyle Q} ) 重力源となる天体の重心と軌道が最も離れる位置(遠点)との距離。太陽を周回する天体においては遠日点距離、地球を周回する天体では遠地点距離となる。放物線軌道では無限大、双曲線軌道ではマイナスになってしまうので使用できない。 軌道離心率 (Orbital eccentricity) ( e {\displaystyle e} ) 真円の軌道では0。楕円軌道では0<e<1で扁平になるほど大きくなる。放物線軌道ではe=1、双曲線軌道ではe>1。観測データが少ない小惑星ではe=0、彗星ではe=1を仮定して軌道要素の計算が行われることがある。楕円軌道ではq=a(1-e)、Q=a(1+e)の関係が成り立つ。 周期 (Orbital period) ( P {\displaystyle P} ) 軌道を一周するのに要する時間。ケプラーの法則により軌道長半径aと直接関係する。放物線軌道では無限大、双曲線軌道では虚数になるので用いない。 平均運動 (Mean Motion) ( n {\displaystyle n} ) 人工衛星では1日あたりの公転数。小惑星や彗星では1年あたりの公転角度で表し、さらに1日あたりに換算したものは平均日々運動という。
※この「軌道の形状を指定する要素」の解説は、「軌道要素」の解説の一部です。
「軌道の形状を指定する要素」を含む「軌道要素」の記事については、「軌道要素」の概要を参照ください。
- 軌道の形状を指定する要素のページへのリンク