赤旗法(イギリス)
ガソリンエンジンが世に出る以前の、1865年、イギリスで制定された自動車交通規制。公道走行の原動機付き車両は昼は赤旗、夜は赤色灯を振って6ヤード(5.5m)先行する歩行者に先導され、時速は市内2マイル(3.2km)、市外4マイル(6.4km)以下で走行しなければならないと定めたもの。78年に赤旗不要、95年に先導者不要、96年には制限時速14マイル(22.4km)と改定を重ねられたが、自動車の発達を大きく阻害し、後年、愚法の典型として取り上げられた。馬車運行業者、鉄道会社、大地主、農民の強い圧力が議会を動かしたもので、出現したばかりの自動車という新勢力の脅威に対する過剰反応であった。
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