資本主義・社会主義双方への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 03:47 UTC 版)
「レールム・ノヴァールム」の記事における「資本主義・社会主義双方への批判」の解説
副題に「資本主義の弊害と社会主義の幻想」とあるとおり、「少数の資本家が富の多くを占有する行き過ぎた資本主義によって、労働者をはじめとする一般庶民が搾取や貧困、悲惨な境遇に苦しむあまり無神論的唯物史観を基調とした社会主義(のちの共産主義)への移行を渇望しているが、それで人間的社会が実現するというのは幻想である」として、資本主義と社会主義(共産主義)の双方に批判的な視線を向けた。 この背景には19世紀後半、産業構造の主体が軽工業から鉄鋼産業などの重工業へと移るなか、労働事情の変化によって不況が深化したことがあった。またカトリック教会として従来の主な信者であった伝統的農村で生活する農民から新興都市部の労働者に支持を広げる狙いもあったとされる。
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