貸しおしぼり(レンタルおしぼり)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 01:57 UTC 版)
「おしぼり」の記事における「貸しおしぼり(レンタルおしぼり)」の解説
飲食店などで大量に供する場合、自店にておしぼりを準備するのではなく、おしぼりを用意する業者によるレンタルが利用されることがある。 一般には、その場合薄い透明のビニール状(ポリエチレンフィルム)の袋に収められて利用に供され、使用後は業者に返還される。返還されたおしぼりは幾度もの洗濯を経て再び貸し出しに供される。利用不可能になったおしぼりはウエスやダスターとして専門の業者によりリサイクルされることも多い。おしぼりの平均レンタル回数(耐久性)はおよそ25回となっている。今までは、その手軽さから紙製・不織布のおしぼりを使用する店が多かったが、最近では、環境の観点から紙・不織布のおしぼりの使用を控え、リサイクル可能な布製のおしぼりを取り入れる飲食店が増えてきている。 貸しおしぼりには、衛生面で非常に厳しい基準が設けられており、異色・変色がないことはもちろん、大腸菌や黄色ブドウ球菌が検出されないか、おしぼり1枚あたり10万個という数値(一般細菌数)を超えていないか等の衛生基準が厚生労働省より設定されている。この指導基準に基づき、全国おしぼり協同組合連合会は管理基準の「衛生マーク」を制定し、組合に加盟している約300社のおしぼりは、必ずこのマークを表示している。 また、正規ルートではない賃貸業者も存在しており、犯罪組織の資金源の一つとして社会問題化している。その対策として、暴対法が1992年(平成4年)施行され、このような行為は徐々に減少傾向にある。
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