貝覆いの遊び方とは? わかりやすく解説

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貝覆いの遊び方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 22:52 UTC 版)

貝合わせ」の記事における「貝覆いの遊び方」の解説

貝覆いの貝は女性掌中に握るのに適した大きさの、伊勢国二見ハマグリ用いた。殻の内面には紙を貼り、源氏などの絵をかき、金箔などで極彩色仕上げ左右一対の殻には同じ絵を描いた。 貝は耳の短い方を前にして、頂を自分方に向けると、右が出し貝すなわち陰、左が地貝すなわち陽であり、これを天地に象(かたど)り、男女付会し、別々の貝桶におさめ、天文暦学等に関連せしめて遊び方法定められた。天にかたどった地貝伏せ方は、まず中央12ヶ月かたどって12個を伏せ、7曜日かたどってしだいに7個をくわえ、1年日数かたどった360個のハマグリ殻を過不足無く9列にならべる。9列であるのは昔の天文学で天を九重考えたからであるという。すなわち口が12、次が19とある。この19という数は暦学上重要な数であり陽暦陰暦19箇年で一循環するという。 地貝立て終ると、出役女房出貝から出貝1個を取り出し中央伏せる周囲並んだ20人以上の姫君方が、360地貝斑紋形状等の出貝と全く同じものを見定めおもむろに1対のハマグリ殻を掌中取り上げ片手合わせ、よくあったならば、2つにわけて膝の前に伏せる出役出貝中心に伏せると、また同じことを繰り返し、最も多く取った者が勝である。 幾度も間違えることは恥辱であるとされ、おのずと修身の具ともなり明治維新前までは貝桶上流社会嫁入り道具の一であったというが、近代以降遊ばれることもなく実物貝覆い道具一式博物館など見られる程度であるが、雛道具にはミニチュア貝桶などが今なお残っているのを見ることがある

※この「貝覆いの遊び方」の解説は、「貝合わせ」の解説の一部です。
「貝覆いの遊び方」を含む「貝合わせ」の記事については、「貝合わせ」の概要を参照ください。

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