豊明殿とは? わかりやすく解説

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ほうめい‐でん【豊明殿】

読み方:ほうめいでん

現在の皇居内殿舎の一。饗宴場として用いられる


豊明殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/26 00:41 UTC 版)

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豊明殿(ほうめいでん)は、皇居明治宮殿および新宮殿の殿舎の一つ。宮中の大宴会場である。

沿革

明治宮殿から供宴場、宴会場として造営され、戦後再建された新宮殿でも宴会場に引き続き命名された。豊明殿の名称は、宮中の節会の一つ、豊明節会(とよあかりのせちえ)から命名された。国賓を招いて行われる宮中晩餐会などの主会場であり、1990年(平成2年)天皇即位の礼では、国賓を招いて饗宴の儀が行われたほか、大嘗祭の大嘗宮の儀の後の「大饗の儀」が三権の長、衆議院議員53人余、参議院議員25人余、全国都道府県知事及び議会議長、市町村長及び議会議長の代表、各界の代表を招いて行われた。[1]

概要

  • 外観は、和風入母屋造で中庭に向かって南面している。豊明殿の室内面積は915平方メートルで、宮殿のホールでは最大のスケールを誇る。立食の形式では、最大600名の席を設置することが可能である。
  • 壁面には、つづれ織りによる豊幡雲(とよはたぐも)の装飾がある[2]。原作は日本画家の中村岳陵[2]が昭和11年第1回帝展に出品した「豊幡雲」で、豊明殿建設に当たり再構成された。つづれ織りの大きさは縦4メートル、横6.5メートルになる。
  • 天井は、鳥取県産の杉板のパネルに覆われ32個のクリスタル・ガラスシャンデリアが下がる[2]。シャンデリアの設計は永原浄による。
  • 床は、日本画家の杉山寧原画の手織段通が敷き詰められている。幅7メートル、長さ37メートルの段通を3枚合わせたものが敷かれている。
  • 建具は東西両側は、南側は明かり障子となっている。

その他

  • 豊明殿北側には配膳室が設置され、南、東、西側は廊下になっている。特に東側廊下は中央部を広くして、奏楽室に転用が可能となっている。
  • なお、宮殿には公賓を接遇する小食堂として豊明殿とは別に連翠(れんすい)がある。

脚注

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  1. ^ 鎌田純一、「平成大禮要話」p.266-p.269 ISBN 4-7646-0262-8
  2. ^ a b c “(皇室トリビア)宮殿内部を初公開 興奮と感嘆の見学会”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2014年6月12日). http://www.asahi.com/articles/ASG5X0123G5WUTIL04W.html 2014年6月14日閲覧。 

豊明殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 06:59 UTC 版)

皇居」の記事における「豊明殿」の解説

宮殿ホールでは最大スケールを誇る。立食形式では、最大600名の席を設置することが可能である。宮中晩餐会天皇誕生日宴会の儀や、即位の礼饗宴の儀等、多人数宴会使用される東側廊下奏楽室に転用でき、宮中晩餐会等で宮内庁楽部生演奏披露する

※この「豊明殿」の解説は、「皇居」の解説の一部です。
「豊明殿」を含む「皇居」の記事については、「皇居」の概要を参照ください。

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