讃岐弁の地域差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 17:49 UTC 版)
東讃地域(高松市・三木町・さぬき市・東かがわ市など)と西讃地域(丸亀市・多度津町・善通寺市・三豊市・観音寺市など)とでは語彙や用法が若干異なり、東讃地域の讃岐弁を東讃弁、西讃地域の讃岐弁を西讃弁と言う。西讃弁のなかでも、最西端の観音寺市のものは観音寺弁とも呼ばれる。東西を大まかに二分する境界線は、高松藩と丸亀藩の境界であった土器川付近とされ、中讃地域(坂出市・綾歌郡など)ではその中間の方言が使われているが、現在では[いつ?]東西の差も少なくなっている。 東西の違いで特徴的なのが語尾の「の」と「な」の違いとされているが、男言葉としては県全域で「の」が使われており、男女共に恒常的に「の」を使う地域は高松市周辺に限られる。 例:あれはね(共通語)=あれはの(東讃弁) / あれはな(西讃弁) 小豆島で使われる小豆島弁は東讃弁を基調とし、地理の関係で関西方言・中国方言などの語彙・表現も多く見られる。語尾に「の」ではなく「な」を多く使い、香川県内で広く使われる「けん/きん」は使われず、伝統的には「さかい」「せに」と言うが、関西と同様にこの表現は早い時期から「から」に置き換えられ始めている。小豆島島内でも地域により言葉が若干異なり、アクセントに関しても旧池田町付近は高松式、旧内海町北部は観音寺式、南部は本島式、土庄町は土庄式と差異がある。 県内の主な違い共通語西讃弁東讃弁小豆島弁〜から〜けん/けに/きん/きに 〜けん/けに 〜さかい/せに/から 〜だね〜やな/じゃな 〜やな/〜やの/じゃの/だの 〜やな 〜なんか〜や/やかし/やか 〜や/やこし/やこ 〜してみなさい〜してご/〜してごんな/しまい/せぇ 〜しまい/せぇ 〜してみい くださいつか/つかさい/つかいな いた/たー いた 〜けれど〜けど/けんど/きんど 〜けど/けんど
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